ゴールド価格が暴落!こんな時はどうしたらいい?

お金のこと

近年、価格が爆発しているゴールドですが、2026年になっても上昇は止まりません!特に1月の上げは凄まじく、遂に1グラム3万円の壁を突破しました!
しかし、1月30日に突然、12%(約5,000円)も下落し、25,287円となりました。
ゴールド市場に何が起こったのでしょうか?遅くなってしまいましたが、踊子なりに情報をまとめてみました。

このブログは投資初心者で、これからマネーリテラシーを高めていこうと考えている人向けです。金融知識が富士山よりも高く積みあがっている人には向きませんが、ゼロからゆっくり学んでいきたい人には向いています。
踊子と一緒に、少しずつ学んでいきましょう。

異常な熱狂

ゴールド価格暴騰の背景には、世界的な法定通貨の下落、基軸通貨であるドルの信認の下落、そして不安定な世界情勢などがあります。
皆さんもご存知のように、景気、経済情報が不安定な時ほど、ゴールドの価格は上がります。法定通貨を持っていてもインフレで価値がどんどん目減りしてしまうので、何か別の物に替えないと何もしなくても資産が溶けていってしまうからです。

*基軸通貨:世界中で広く使われる中心的な通貨のこと
*法定通貨:国家(中央銀行)が発行し、法律によって強制通用力を持つ正式な通貨

ウクライナ戦争勃発後、アメリカはロシア及びロシアの同盟国に対して、経済制裁の一環としてドル預金の凍結を行いました。皮肉なことに、基軸通貨であるドルを政治の武器として使ったせいで、各国のドル離れが加速しました。ロシアや中国、イランなどアメリカと敵対する国々は、保有しているドルを減らし、代わりにゴールドを大量に買い込むようになりました。
アメリカと敵対していない国々の中央銀行も同様の動きを見せており、弱くなっていくアメリカドルの代わりに、ゴールドを保有するようになりました。

また、各国の中央銀行だけでなく、一般市民も自分たちの資産を安全に保つための手段としてゴールドを買い求めるようになりました。
2025年の夏頃から、日本でも今までゴールドに見向きもしなかった人達がゴールドを求めて、田中貴金属工業などの地金商の前に列を作るようになりました。
中国、インドなど人口の多い国でもゴールドは大量に買われています。
これが、ゴールド価格を押し上げている要因の一つです。

ゴールド価格が暴落した理由

ゴールド価格は今年の1月29日には、1グラムあたり30,248円を記録しました。しかし、3万円超えと大々的に報じられたその翌日、ゴールド価格は何の前触れもなく12%(約5,000円)も暴落しました。わずか1日で「時価総額」が約4.3兆ドル(約670兆円)吹っ飛んだことになります。

三菱マテリアル 金価格推移

その理由としては、以下の3つが挙げられています。

  1. FRB(アメリカ連邦準備制度理事会)の次期議長に、利下げに慎重なウォーシュ氏が指名された。
    ウォーシュ氏はまだ指名された段階です。まだ、就任もしていないので、一言も発していないのですが、それでも市場が大きく反応しました。ウォーシュ氏の就任は6月以降です。しかし、市場がいち早く反応し、ゴールド価格を下がる要因ともなりました。
    一般的に、金利とゴールドは正反対の動きを示すと言われています。金利が上がれば、人々は金利がつかないゴールドを売り、利子の付く資産(国債など)に替えます。
    反対に、金利が下がれば、低金利の国債よりも、価値が上がっていくゴールドにお金が集まります。
    ウォーシュ氏は利下げ慎重派なので「利下げはない、もしかしたら利上げもあるかも」と思った人達が早々、ゴールドを売ったらしいのです。売るにしても早すぎると思いますが、市場は理性的というよりは、感情的に動くものです。どれだけ企業業績が好調でも、誰かが大量に株を手放すと、あっという間に恐怖が伝染して一斉に売りが入るのもそのせいです。
    話を元に戻します。投資の教科書には金利とゴールドは正反対の動きをすると書かれていますが、近年は教科書的なセオリーが通じなくなってきています。アメリカや日本が利下げをしても、利上げをしても、ゴールド価格は上がっていくようです。インフレヘッジとしてゴールドが買われているからです。
  1. CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)が、1月31日に貴金属先物の証拠金引き上げを発表した。
    アメリカのシカゴに本拠を置くCMEは、世界最大の金融商品取引所です。そこが証拠金の率を急に引き上げたため、レバレッジをかけていた投資家たちが強制清算を余儀なくされたようです。
    ゴールドの歴史的な高値を受けて、金の先物市場には借金(レバレッジ)をしてまで投資をする投資家が集まり過ぎており、それを懸念する声が囁かれていた矢先の出来事でした。
    レバレッジ勢は借金を清算するために売れるものは何でも売りますので、保有している物があればシルバーやプラチナ、ビットコイン、株式などもなんでも投げ売りします。その影響で、シルバーやプラチナの価格も大きく下がりしました。
  1. 大口投資家(クジラ)が30日に多額の金、株式、ビットコインなどを売り払った。
    日本時間では30日未明に、クジラが多額の売却を行ったというニュースが飛び込んできたようです。それを受けて、朝、日本市場が開く頃にはゴールドが大暴落していたようです。

踊子には素人ですので断言はできませんが、今回の暴落(調整?)は幾つかの要因が重なった結果なのかもしれません。

今後の予想

この記事を書いている2月5日の段階では、既にゴールドの価格は回復しつつあります。今回の下げは瞬間的なものですので、「暴落」というよりは「一時的な調整」で終わりそうです。
本当の「暴落」は市場が滅茶苦茶になるレベルですし、下落率が大きいだけでなく、下落期間も長いのが特徴です。
本当にキツイのは、下落期間が長い暴落です。下げ幅が大きくても、一瞬で回復するものは経済的にも心理的にもダメージが少ないです。

しかし、レバレッジをかけている人達の清算が完全に終わるまでは、横ばい状態が少し続くかもしれません。
また、一旦は回復しても、投機筋(レバレッジ勢)の清算の第二波が来て、二番底を迎えるかもしれません。

と、原稿を書いている間に2月6日に二番底が来て、金の価格が再び下落しました(5%超、1,469円)。
これを受けて、金の先物市場では売買を一時中断する「サーキットブレーカー」が発動されました(サーキットブレーカーは投資家に冷静な判断を促すために行われます)。
今後は三番底、四番底もあるかもしれませんね。いずれにせよ、今後はそれほど大きく動くことはないと予想されています。

誰もが予測するように、中・長期的にはゴールドの価格は右肩上がりで上昇していくでしょう。ですから、絶対に売ってはいけません!高値で掴んで、底値で売るのは一番やっていけない投資方法です!
基軸通貨であるドルの価値が下がっていますし、世界情勢も極めて不安定なままですので、安全資産であるゴールドの価格が上がっていかない理由はありません。年末までには、どれだけ上がっているか予想もつかないくらいです。

ゴールドの買い増し戦略

ゴールドの価格が下がったら買おうと思っている人は、今が買いです。このように、価格が下がる時を待って買うことを「押し目買い」と言います。押し目買いは一見、簡単そうに見えますが、事前に準備をしておかないとできません。
相場の動きを常に追い、下がった時に多めに買えるように手元に現金を準備しておくなどの準備があってこそできるのです。皆さんも好機を掴めるように祈っています。
今が買い時(買い場)と言っても「まだまだ高い」と思っているそこのあなた!今、勇気を出して買っておけば、来年には「安い時に買っておいて良かった」と思えますよ!投資の神様バフェット氏も「他人が恐れている時こそ貪欲になり、貪欲な時こそ恐れよ」と言っています。
しかし、押し目買いと言っても、一気に全額を投じてしまうのは危険です。波を見ながら、少しずつ段階的に買い増ししていくほうが安全です。

押し目買いができなかった人は、投資タイミングを読もうとせず、毎月定額をコツコツと積立てする方法をお勧めします。毎月、一定額を自動的に積立てし、後は放置です。

踊子がゴールドのインゴットを初めて買ったのは、昨年の6月でした。当時の価格は1グラムあたり16,800円でした。その時も「高くて買えない」と思ったのですが、1年も経たないうちにゴールドの価格は2倍近くに跳ね上がりました!きっと今、買っても来年には同じ事を考えるのではないかと思います。

暴落当日、田中貴金属の前に並んだ人達
銀座の田中貴金属では、田中貴金属で200人分の整理券を配っているようです。

ゴールドの購入方法

1. 現物購入

一番、間違いがないのはインゴットや金貨などの現物を購入する方法です。しかし、現在は田中貴金属、三菱マテリアル、日本マテリアル、石福金属などの大きな地金商でも常に品切れ状態で、購入が難しくなっています。
なぜ「間違いがない」かと言うと、実際にはゴールドを保有していないのに、帳簿上は金庫にゴールドがあるかのように見せ掛ける会社もあるからです。詳しくは、過去の記事をお読みください。


踊子が昨年の6月に日本マテリアルでインゴットを買った際は、まったく並ぶことなく入店でき、10分ほどで現物を手に入れることができました。また、インターネットからでも簡単に購入できました。しかし、今はどこのショップでもサイト上は「売り切れ」となっています。しかし、もしかしたらインターネット経由でも買える日もあるかもしれませんので、一応、試してみてください。
電話で注文をした場合も基本的にはインターネット注文と同じ流れで、電話で希望の数量を伝え、在庫を確認後、当日の14時までに振り込みをすると登録した住所宛てにインゴット・金貨が送られてくる仕組みです。
インターネット注文も電話注文も、事前に会員登録が必要です。

店頭で現物を購入する場合は、開店前から並んで整理券をもらい、1~2時間後に連絡が来たら入店し、支払いを済ませます。(インゴットは宝飾品ではないので、支払いは現金のみです。但し、購入価格が100万円を超える場合は、銀行振込となります。)そして、現物の受け取りは夕方以降となります。
ショップの近くに住んでいる人であれば自宅で待っていられますが、遠方から出掛けて行く場合は、丸一日かかる覚悟で、どこで時間を潰すかまで調べて行ったほうが良いようです。


どのショップでも、金・銀・プラチナのインゴット・金貨の
インターネット販売は事実上、中止となっている

2. NISA枠を利用して、ゴールド関連の株を購入する

現物が入手できない場合、または既に一定量の現物を保有している場合は、NISAの成長投資枠でゴールド関連のETFを購入する方法をお勧めします。
ETF(上場投資信託)とは、「Exchange Traded Funds」の略です。ゴールドETFはゴールド価格に連動するETFで、証券口座を持っていれば株式と同じように簡単に購入できます。
リアルタイムでポチれますし(注:実際の売買にはタイムラグがある場合があります)、少額から購入可能です。
何よりも嬉しいのは、NISA枠を利用しているので運用益が非課税になる点です。
一方、現物の場合は税金がかかります。ゴールドに課せられる税額は「総合課税方式」で計算されますので、所得の多い人ほど税金が高くなります。
また、購入してから5年以内に売却した場合は、特別控除が適用されないので、税額がさらに高くなります。(詳しくは、過去の記事「ゴールドを買ってみたい」をご参照ください。)
日本の財政が厳しくなれば、ゴールドに課せられる税率が引き上げられることも予想されますので、NISAを利用してゴールドに投資するのも「あり」かなと思います。何よりも、5年以内に売却する必要が生じた場合でも、気軽に売れるのが魅力です。
とは言っても、ゴールドは長期保有が基本ですよ!

楽天証券ならお勧めのゴールドETFは「楽天・ゴールド・ファンド」です。NISA対応ですし、信託報酬が 0.2925% と楽天のゴールドファンドの中では最安です。
このファンドのマザーファンドは、ブラックロックやSPDRなどの米国の大手資産運用会社です。
ゴールドの現物は楽天証券ではなく、マザーファンドが保有しています。そのマザーファンドを介してゴールドに投資する形になっていますので、ブラックロックやSPDRから直接、ETFを買うよりは手数料(信託報酬)が高くなってしまうのは致し方ありません。
しかし、ブラックロックやSPDRから直接、ETFを買った場合は運用益に税金が課せられますので、プラマイゼロな気がします。

SBI証券の場合は、SBI・iシェアーズ・ゴールドファンドがお勧めです。信託報酬は業界最安の0.1838%です。こちらもNISAの成長投資枠で購入可能です。

いずれの場合も、ゴールドファンドに投資する際は、「為替ヘッジあり」か「為替ヘッジなし」を選択する必要があります。
「為替ヘッジあり」とは、為替変動の影響ができるだけ少なくなるように、ゴールド価格を平均的にならして計算する(?)方法です。円高になった場合は、損失が少なくなりますが、円安になった場合はその恩恵を受け難くなります。「為替ヘッジあり」を選んだ場合は、別途、手数料が発生しますのでご注意を。
踊子は今後、円高になる可能性は限りなく低いと踏み、「為替ヘッジなし」を選択しました。

素人が絶対手を出してはいけない物 ― 禁忌

1. レバレッジ取引

素人が絶対、手を出してはいけない物は言うまでもなく「レバレッジ取引」です。
レバレッジ取引とは、少額の手付金(証拠金)を担保に数倍のお金を借りて投資ができる仕組みです。
例えば、10万円の資金で10倍のレバレッジをかけると、100万円分の取引が可能になります。
昨年の10月のビットコインの上昇局面や今年の一月上旬のゴールドの上昇局面では、少ない資金で一気に巨額の冨を手に入れられる可能性もありますが、トレンドを読んで上手く売り抜けられないと、手持ちの資金を失うだけでなく、多額の借金まで背負うことになります。
レバレッジ取引は他人のお金を借りて投資をしている状態ですので、投資の止め時も自分で決められません。損失が50%以上になると、事前の通告なしに手持ちの株、ゴールド、ビットコインなどが強制的に決済されてしまいます。

2. シルバー

「貧乏人の金」と呼ばれているシルバーは、ゴールドよりは安価なのでより手軽に投資できますが、実は良い面ばかりではないのです。
「貧乏人の金」がシルバーの表の顔なら、シルバーの裏の顔は「悪魔の金属(デビルズ・メタル)」です。シルバーは非常にボラティリティが高い(変動が大きい)ため、多くの人の人生を狂わせてきました。

ハント兄弟事件(シルバーショック)

1979年~1980年、アメリカの石油王ハント兄弟は莫大な資金力を背景に、世界中の銀を買い占めました。7年後には、ハント兄弟は2億オンスを超える銀を保有するまでになりました。
これにより、当時、1オンスあたり6ドル程度だった銀価格は、1年足らずで約8倍の50ドルにまで達したのです。
事態を重く見た商品取引所や当局が規制に乗り出すと、バブルは一瞬にして崩壊し、価格は大暴落。ハント兄弟は破産し、バブルに乗った多くの投資家たちも資産を失いました。これが、銀の恐ろしさを世界に知らしめた「ハント兄弟事件」です。

晩年には富豪に返り咲いたハント兄弟

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