保険の見直しで、年間10万円の節約!

お金のこと

医療保険は不要説、あなたは信じますか?

皆さんは毎月、いくらぐらいの医療保険を払っていますか?
昭和の時代であれば、一家庭数万円の医療保険に加入していたのではないかと思います。しかし、時代は変わって、今は令和。昭和の名残りのような割高な医療保険に加入する人は少なくなってきました。
ええっ?そんな話は聞いたことがないって?!あなたの頭は昭和で止まっていますよ…なんて、実は私もある動画を観るまでは、昭和で頭が止まっているうちの一人だったのです!

「医療保険不要説」を唱えているYouTuberたち

では、どんなYouTuberが私の考え方を変えたのか…それは以下に紹介する人たちです。
最初に紹介するのは、かなり有名なリベラルアーツ大学の両学長さん。かなり有名ではありますが、そもそもお金に関する動画を観ない人にとっては聞いたこともない名前かもしれません。わかりやすい解説と、実体験を踏まえた話が人気です。
ご参考までに、動画のリンクを貼っておきますので、興味のある方は観てください。

医療保険は必要か?【お金の勉強 初級編 】

【結論】 医療保険 不要

ほとんどの保険はいらない!元保険営業マンが解説

【ひろゆき】保険不要論。控除を使えば高くないと保険屋さんに言われたが、加入したほうがいい?

他にも多くの金融系のYouTuberや専門家が、医療保険は不要説を唱えています。彼らが口を揃えて強調する点は、以下の2点です。

  1. 医療保険はぼったくり商品
  2. 払っている金額の割には、保障が薄い
  3. 医療保険に入っていなくても、国の医療保障制度だけで、なんとかなる
    (日本は公的保険が充実している)

積み立て型医療保険の罠

がっつり昭和世代の私にとっては、保険に入らないという選択はまったくなく、働き出したら医療保険に入るのがマナーであり、エチケットであるぐらいの育てられ方をしました。会社の中にも、なぜか生保レディーは当然のように入ってこられる時代でした。
しかし、生保レディーが苦手な私は長年、保険に加入するのを避け、中年になってからやっと保険に入りました。しかも、それはインターネットから申し込むタイプの保険でした。対面ではない分、手数料も割安と書いてあったのですが、よく調べないまま加入したので、その後、どんどん上がっていく保険料に苦しむことになりました。
実はその保険は10年ごとに満期になり、契約を更新しなければならないタイプの保険でした。最初は10,000円弱/月だった保険料が、約30年の契約期間中に、いつの間にか12,830円になっていました。
このタイプの保険は、年齢と共に減っていく収入に反して、保険料が上がっていくため、年をとって保険料が払い切れなくなると続けられなくなります。そして、一番医療費が掛かる老後に無保険になってしまうのです。

保険と貯蓄・投資を一緒にしてはいけない

保険料を押し上げていた要因の一つは、これが積み立て型医療保険ったことがあります。昭和の時代にはかなりもてはやされた金融商品の一つですね。しかし、貯蓄といっても、払った保険料がすべて返ってくるわけではありません。まったく保険を使わなかった場合でも、様々な名目でお金が引かれ、最終的にもどってくる額は70~80%です。だったら、最初から貯蓄として、別に貯金しておいたほうが目減りもせず、なんだったら利子*も付いてお得です。

注:今は低金利時代ですので、普通預金では利子はほとんど付きません。しかし、毎月1万円の積み立て医療保険を止めて、NISAに毎月1万円投資すれば、まとまった利子が得られます。

貯蓄と保険、投資と保険をセットにした商品は、客を保険に加入させるために保険会社がよく使う手です。一見、だた保険に入るよりもお得なような気になりますが、まったくお得ではありません。貯蓄したいなら、保険とは別に貯蓄をし、投資をしたいなら、保険とは分けて投資するのが賢い消費者です。
また、この保険は死亡保障が手厚かったのですが、私は独身なので残してあげたい家族がいるわけでもありません。遺族保障よりも、自身の医療保障を手厚くしたほうが賢明でした。

積み立て型医療保険を解約するときの注意点

そこで、一年前に30年弱加入していた積み立て医療保険を解約し、掛け捨ての医療保険に切り替えました。
リベラルアーツ大学の両学長の「貯蓄型保険を解約すると元本割れします。それでも解約した方が良いですか?」という動画を観た翌日に、積み立て医療保険を解約しました。私にしては、珍しく行動が早かったです。自分で自分を褒めてあげたいところですが、ここで大きな失敗をしてしまいました!
積み立て型保険は解約したほうが良いですが、満期が近い場合は解約せずに満期日まで支払いを続けたほうが損失が少ないです。私の場合は、あと2年弱で満期になる予定だったのですが、よく調べもせず解約してしまいました。その結果、8年間積み立てた保険料1,231,680円のうち、返ってきたのは660,000円だけでした。しかも、どういう名目でいくら差し引かれているのかという説明は一切なく、「660,00円お振込みしました」というハガキが一枚届いただけでした。満期まで待っていれば、おそらく90万円ぐらい戻ってきたと思います。
ご参考までに、保険会社の名前をお伝えすると、メットライフアリコという会社です。この会社は、私が無職になって2度支払いを滞らせた際、30年近い付き合いの顧客を犯罪者のように𠮟りつけたオペレーターを雇っている会社でもあります。たまたま、私に対応してれたオペレーターの質が低かった可能性もありますが、保険会社のヤクザな性質の一端を垣間見たような気がしました。

【永遠にくる質問】貯蓄型保険を解約すると元本割れします。それでも解約した方が良いですか?【回答】解約しなはれ

今や「安い掛け捨て保険」は常識!

積み立て型医療保険を解約した後、私はNISA口座開設の銀行へ行き、そこで保険を勧められました。銀行に資産形成の相談をしたことのある人なら必ず経験するのが、この保険の勧誘です。「あなたの家計の見直しをお手伝いしますよ」という優しさの仮面を被って、銀行と癒着のある保険会社のクズ商品を売りつけてくるのです。
ここでも私は失敗しました。しかも二重の失敗です!一つは、NISAに申し込むために銀行に行ったのに、まったく関係のない外貨建て個人年金を買わされたこと。そして、もう一つは銀行が勧めるままに、不要な特約保険に加入したことです。
私が加入した医療保険は、基本となる医療保険一つと、特約保険二つです。基本となる医療保険は保障対象・内容共にごく普通のもので、月3,767円です。これだけで十分だったのですが、心配性の私はそれに特約保険の三大疾病サポート2,470円と特約がん保険855円を付けてしまったのです。合計で7,029円です。それでもその時は、積み立て型保険を続けるよりは6,000円近く節約になったと満足していました。
しかし、後で分厚い説明書を読み直してみると、三大疾病サポートの大部分は基本契約と重複していることが分かりました。基本契約と同じ内容の特約をいくつも特約を設けている保険会社もかなり悪質です。必要以上に分厚い説明書にも、消費者を煙に巻こうとしている悪意が感じられます。特に金額に関する項目は不明な点ばかりです。
また、勧めている銀行員も保険の内容をちゃんと把握しているようではありませんでした。自分がよく知らないものを売りつける銀行員も不誠実な商人です。
また、がん治療も国の高額療養費制度*でカバーできることがわかりました。高額療養費制度については、インターネットで検索すれば分かりやすく解説した動画がたくさん見つかります。興味のある方は検索してみてください。
私は今、軽い鬱状態で頭が常にモヤモヤしているのですが、解約前にこのくらいのことは自分で調べました。
ですので、解約に際して不安はまったくありませんでした。しかし、銀行や保険会社は「保険を解約すると、何かあったとき大変ですよ」と解約を思いとどまらせようとしました。これが不安商法というやつです。
ご参考までに、お伝えしますと、このとき私が利用した銀行はみずほ銀行、保険会社はネオファースト生命(第一生命の子会社)です。しかし、どの銀行も保険会社も大差はないと思いますので、「みずほ銀行」、「ネオファースト生命」と名前を挙げることにはあまり意味がないかもしれません。
銀行や保険会社に騙されてしまったのは、お金の勉強をきちんととしてこなかったり、お金に対する意識が低かった自分にも原因があります。この記事を読んだ方は、どうか同じ間違いをしないでください。

* 高額療養費制度:医療費の自己負担額が高額になった場合、一定の金額(自己負担限度額)を超えた分が、あとで払い戻される制度

注:画像はイメージです。本記事とは関係ありません。また、CMに起用されたタレントさんを貶める意図もありません。

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本当に必要な保険は3つだけ

生命保険、医療保険に詳しい人の動画をたくさん観ましたが、大方(おおかた)の意見は以下の三点で一致していました。
彼らの意見をまとめると、「医療保険は基本的に必要ないが、どうしても入りたいのなら、掛け捨ての生命保険で十分。その他に必要な保険は、対人対物保険と火災保険の二つだけ」となります。

  1. 死亡保障が手厚い掛け捨ての生命保険
    子供がまだ幼い場合は、大黒柱が亡くなった後の生活を考えて保険に入っておく必要がある。子供が成人している場合は、不要。世代や価値観によって考え方は変わると思いますが、両学長などは家族のために何かを残したいのであれば、保険料として払う金額を現金で貯めておくか、株などにして残してあげるべきだと言っています。
  2. 対人対物保険(車両保険は不要)
    車を運転する場合は自分が気を付けていても何があるか分かりませんし、これは必要ですね。
  3. 火災保険
    自分の家が出火元で近隣に燃え広がった場合など、保険に入っていないととんでもないことになりそうですね。

【5,000円以上は払いすぎ?】本当に必要なおすすめの保険3選

お金持ちは保険に入らない

最後に私が聞いて驚いた話の一つとして、お金持ちは保険に入らないというのがありました。医療保険は万が一、病気になったとき、治療費が払えなくて困らないように加入しておくもの。しかし、お金持ちはそもそもそんな心配がないので、保険に入らないのだそうです。そんな人達がいるなんて、庶民には想像も付かなかったです。
何かあっても自分で何とかできる上に、支払った保険料よりも金額が目減りするような保険には、お金にシビアなお金持ちは尚更、入りたいとも思わないのようです。羨ましい限りですね。

保険の見直しで、年10万円の節約!

今回の見直しで、保険料は最終的に月額12,830円から3,767円になりました。これによる節約効果を年に換算すると108,756円になります!保険の見直しは、効果が本当に大きいですね!私のような単身世帯ですらこの額ですから、ご家族の多い方は是非、保険料の見直しをしてみてください。
今年に入ってから、私が見直した固定費は以下の5項目です。節約効果は…

  1. インターネット回線の乗り換え:22,620円/年
  2. ペット保険の解約:10,854円/年
  3. スマホの端末補償サービスの解約:8,616円/年
  4. スマホかけ放題の解約:15,276円/年
  5. 医療保険の解約:108,756円/年

合計:166,122円/年

なかなかすごいと思いませんか?!私は節約のプロでもなんでもなく、むしろそういう事には疎いほうの人間だったのに、ちょっとやる気を出しただけでこんなに節約ができました!
ただ、残念ながら、収入が減っているので、16万円の節約効果もこのままでは焼け石水状態です。固定費の見直しが一通り終わったので、次は収入を増やす取り組みを始めたいと思います。それらも、今後、当ブログで発表していきますのでご期待ください。


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