笛吹き踊子の仕事

仕事のこと

皆さん、こんにちは。暑い日が続いていますが、体調など崩されていませんでしょうか?日本全土が亜熱帯化しているようで、本州の夏も相当、過酷です。気象の専門家によると、日本の夏は本当の亜熱帯地域よりも過酷なんだとか。なんということでしょう…
学校では沖縄だけが亜熱帯気候と習いましたが、そのうち教科書も日本全体が亜熱帯気候と訂正されるかもしれませんね。
30年ほど前、会社のバブリーなお姉さま方が「そのうち日本もハワイみたいになるかも」と言っていた冗談が忘れられません。あの頃でもかなり暑いと感じていましたが、今、思うと、現在の比ではありませんでしたね。

踊子のこと、仕事のこと

このブログを読んでくださっている方は、踊子がどんな人間なのかよく分からないのでモヤモヤしているかもしれません。どんな人物がブログを書いているか分からないと、記事の信憑性も下がりますよね。
そんな訳で、ちょっと遅くなりましたが、今日は踊子の仕事について説明します。踊子は現在59歳、還暦間近の独身女性です。東京近郊の小都市にある安アパートで猫一匹と暮らしています。

踊子の職歴

踊子の最初の仕事は一般事務でした。大学受験に失敗した後、数ヶ月間だらだらと過ごし、その後、地元の企業に中途採用枠で入社しました。
高卒でしたが英検2級を取得していたので、翻訳ポジションに応募しました。40年前はまだ凖1級という級がなく、英検2級の評価は高かったのです。しかし、同じ2級でも下の方と上の方ではかなり差がありました。私は2級でも下の方でしたので、翻訳グループには配属されず、一般事務に配属されました。
世間知らずの小娘だった私は、翻訳の仕事以外はすべて価値のない仕事に感じていましたので、一般事務に配属された時点でやる気をなくしてしまいました。やる気もなく、実力もなく、しかしプライドだけは高い使いづらい人材だったと思います。

最初の会社は10年ほど勤務しましたが、長時間労働と虐めで心を病み、退職しました。(この時のことは、いずれ別の記事で書きたいと思います。)

最初の会社を退社後、極度の対人恐怖症から引きこもってしまった踊子は、一人でもできる仕事を探し始めました。仕事をしなければ生きていけませんが、誰かと一緒に働くのは怖い… そんな中、在宅翻訳という仕事があることを知り、自分にはこの道しか残されていないと思い込みました。翻訳の仕事をするなら、まずは大学に入り直すべきでしたが、対人恐怖症だったのでそれもできませんでした。
そんな時、何かの雑誌で高卒でも実力があって翻訳者になった人の記事を読みました。そこから猛勉強を始め、鬱症状と戦いながら人の3倍の時間を掛けて翻訳者になったのが、39歳の時です。かなりのスロースターターでした。高卒で、大した実力もない私が翻訳者になれたのは幸運としか言いようがありません。
何の取柄もない踊子ですが、その当時は翻訳者であるということ、そしてクリスチャンであるということが唯一の誇りでした。

その後、実家を出て、東京で10年間、大手電機メーカーの社内翻訳者として働きました。対人恐怖症は治っていませんでしたので、時々、休みながらも、大好きな翻訳の仕事に支えられて働き続けることができました。
46歳の時に派遣を辞め、晴れて在宅翻訳者となりました。一人で出来る仕事がしたいと思い立ってから、17年が経過していました。

7年ほど在宅翻訳で生計を立てていましたが、徐々に仕事が減り始め、3年ほど前に遂に翻訳の仕事が一件も入ってこなくなりました。
原因は色々ありますが、一番の原因は住環境の悪さによる翻訳の質の低下と、私の努力不足です。この辺の事情は長くなりますので、今回は省略致します。
今はブレインフォグも酷く、頭の回転もかなり鈍っているため、翻訳の仕事は諦めています。

現在の仕事

踊子の現在の仕事は、ウーバーイーツ配達員です。元々は翻訳の仕事の合間にできる副業として始めたのですが、気が付いたら本業になっていました。
ウーバーイーツの他には、工場の日雇いバイトなどをしていたこともあります。海外輸出ビジネスに手を出して、失敗したこともあります。

翻訳の仕事についてもっと詳しく知りたいと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、皆さんのお役に立つ情報はあまりないかもしれません。
それよりも、今回はより一般的な「ウーバーイーツ」についてお話しします。もしかしたら、皆さんのお役に立つ情報も含まれているかもしれません。

副業がいつしか本業に…

ウーバーイーツなんて、一生縁しないと思っていた

ウーバーイーツの全盛期は、コロナ禍の数年前だったようです。その頃の踊子は、少しずつ減り続ける翻訳の仕事に危機感を抱きつつも、〆切に追われ、鬱病に苦しめられ、他の収入源を確保する努力を怠っていました。

ウーバーイーツが稼げるらしいことも何となく知っていましたが、ウーバーは若い人向けの仕事で、オバチャンには関係のないと思っていました。在宅翻訳で人との交流も極端に少なかったので、新しい情報も入ってきませんでした。今、思うとかなりの情弱(情報弱者)でした。

工場の日雇いバイト

そんな踊子でもタイミ―のような日雇いバイトは知っていましたので、副業は日雇いバイト一択でした。
日雇いバイトの中には、化粧品の箱詰めやティッシュ配りなどの軽作業もありましたが、そういうバイトは人気が高く、踊子には回ってきませんでした。踊子に回ってくるのは、物流倉庫の仕分け、引越し、人間関係が地獄の食品工場のバイトだけでした。

物流倉庫の仕分け作業はゴルフバッグ、旅行トランク、水、ビール、コピー用紙など重たい物が多く、何時間も重たい物を持ち上げたり、下ろしたりしているうちに吐きそうになったこともありました。「奴隷が過酷な労働で死ぬ時って、こんな感じなのかも」と思わせてくれた経験でした。

このようなバイトは首や腰、手首、指などの関節を痛めてしまいがちです。このような労働のツケが後期高齢者となった時、一気に噴き出してきますのでシニアの皆さんは気を付けましょう。
ムチウチ、脊柱管狭窄症せきちゅうかんきょうさくしょう、バネ指、膝関節変形症などについても、今から知っておくべきことがたくさんありますが、長くなりますので今回は省略します。

ヤマザ〇パン、セブン〇レブンなどの食品工場は、とくかく人間関係がキツいです。底辺の吹き溜まりのような場所でした。会社勤めしか知らない方には想像もつかないことが、常識としてまかり通る世界です。
頭も悪く、努力もせずに不満ばかり溜め込み、愛を知らずに生きてきた底辺の人達の底意地の悪さを思い知らされました。(踊子も底辺の人ですが…(;^_^A)

このようなバイトで生計を立てている人は遅刻をする人が多いため、始業の2時間前に集合させられるなど、不合理なルールも当たり前に適用されていました。8時からのバイトのために、朝の4時に起き、5時に家を出て、6時頃に工場の門をくぐるなんてこともありました。

今は工場のバイトは止めて、ウーバーイーツだけで生計を立てています。

ウーバーイーツの実態

50代後半でウーバーイーツを始めた踊子ですが、最初は本当に怖かったです。「届け先が見つからなかったらどうしよう」、「道に迷ったらどうしよう」、「時間内に届けられなかったらどうしよう」。始める前は不安と恐怖しかありませんでした。

ウーバーの配達といえば、自転車のイメージが強いですが、実際にはバイクの人が方が多いです。

ウーバーの配達といえば、自転車のイメージが強いですが、実際はバイクのほうが多いです。
私はバイクを持っていませんので、自転車で配達をしています。
当初はママチャリしか持っていませんでしたので、電動自転車をレンタルして配達していました。

レンタル自転車はコンビニやスーパーの駐車場、区役所・市役所の駐車場、一般の駐輪場や公園の片隅など、至る所に設置されています。

気楽だけど、稼げない

最初はとにかく気持ちに余裕がなく、注文を受けるのが怖かったです。せっかく注文が入っても、「これは知らないお店」、「この商品は零してしまいそう」、「届け先が遠すぎる」など、えり好みばかりしていたので、中々、稼げませんでした。

初心者はまずはどんな配達でも受けて、実績を作らないと仕事が入ってきません。しかし、1時間ぐらい待ってやっと入ってくる仕事は、片道30分ぐらいかかる仕事ばかりでした。(自宅に近い辺鄙な場所で配達をしていたせいだと思います。)ものすごい山の中まで配達に行っても配達料金は350円ぐらい。しかも、帰りも30分ぐらい自転車を漕いで帰ってこなければなりません。その間は山の中なので、当然、注文も入らない。実質的には、往復1時間で350円の仕事でした。

しかも、レンタル自転車は整備不良が多く、電動でも坂道を上るのが一苦労でした。
また、レンタル自転車を一日8時間利用すると、レンタル自転車代だけで3,000円を超えます。
最初の頃は一日中働いても1,000円も稼げなかったので、働けば働くほど赤字という恐ろしい状況でした。

自転車のレンタル料金は初年度の売り上げの半分を占めていましたが、ブレインフォグのせいで「レンタルなら節約になる」と思い込んでいました。恐ろしい話です。
一年ほど過ぎてから、これまでに支払ったレンタル料金で電動自転車が買えたと気が付きました。
ちなみに、今は電動自転車を購入済みです。

話は逸れますが、頭が働かなくてもウーバーは出来ます!効率やスピードは落ちますが、アプリにしたがって自転車を走らせれば、時間が掛かっても配達はできます。
「発達障害持ちで境界知能だけど、ウーバーが出来た!救われた!」という主旨の投稿を見たことがあります。何かの参考になれば、幸いです。

配達時のトラブル

ウーバーイーツの配達には、ウーバーイーツが独自に開発したアプリを使います。注文を受けると、自動でルートが設定されるので、誰でも迷わずに配達先まで商品をお届けすることができます。
しかし、高層ビルの谷間に入るとナビが使えなくなったり、直線コースが最短なのに、なぜかジグザグに迂回させられたりすることも多々あります。また、自転車が通れない獣道や階段を上らせられることもあります。お届け先がなぜか道路の真ん中や池の中に表示されることもあります。
これを回避するには、道や建物名を頭に叩き込み、頭の中でナビの不具合点を補正できるようになる必要があります。道を覚えるまでは大変ですが、同じ地域でずっと働いていれば、いつかは道も覚えられます。

「フーデリスマホ見直し本舗」さんから拝借した画像

初期の失敗としては、飲み物を零したり、商品を落とすことが多かったです。飲み物は倒れないようにウバッグの中でしっかり固定する、飲み物を運んでいるときはでこぼこ道を避けて通りなどの工夫が必要です。踊子はジュースやコーヒー、みそ汁などを運ぶ時は、迂回路であっても舗装状態の良い道を選びます。配達時間が短縮されても、零してしまっては意味がありませんからね。

また、電波のせいでウバ地図が正常に表示されず、遅配になり、受け取りを拒否されたり、怒鳴られたこともあります。

さらにまた、住所を〇〇市〇〇区までしか入力していないのに、「二階建ての家で、駐車場にアルファードが停まっているすぐに分かるだろう」と言われたこともあります。
車の車種を目印にされるお客様も多いのですが、踊子は車に疎いのでそんな事を言われても困ってしまいます。
このようにどう頑張っても対応できない場合は、サポートセンターに連絡し、サポートセンターからお客様に連絡してもらいます。こちらに非がない場合は、配達できなくて、配達料金は発生します。
届けられなかった商品は「廃棄してください」と指示されますが、問題のない食べ物を廃棄することはできませんよね。特に、個人経営で一生懸命作っている料理は廃棄できません。
そんな時は配達員が食べることが多いのですが、それを見た一般の方が「配達員が配達する前に商品をつまんでいる」とSNSに投稿することがあります。
食事をしたばかりでお腹がいっぱいで食べられない場合は、ウバッグの中に入れたまま配達を続けることがありますが、かなりスペースを取りますし、新しい商品が入れられなくなって困ります。
偶然、出会ったホームレスの方に1,500円ぐらいのカツカレーをお渡ししたこともありますが、喜んでくださりつつも、ちょっと怪しまれました。

嫌われるウーバー配達員

一部の運転マナーの悪い配達員のせいで、ウーバー配達員は歩行者にも、自転車にも車にも嫌われています。踊子が配達している地域では、荒稼ぎ外国人集団の運転マナーが特に悪いです。ネット記事などで、ウーバー配達員の運転マナーの悪さが取り上げられることもありますので、すっかり悪いイメージがついてしまいました。

本来、自転車は車道を走るものですが、道交法を理解していないドライバーの中には自転車は車道を走ってはいけないと思い込んでいる人も多く、そのような人達からは思い切りクラクションを鳴らされたり、悪質な幅寄せや煽り運転をされることもあります。
猛スピードの車に幅寄せされ、往来の激しい通りで派手に転んで手首にヒビが入ったこともありました。

車に追いやられて歩道を走れば、今度は歩行者からクレームがきます。商店街を押し歩きしていても文句を言われたり、訴えるから名前を教えろと言われたこともあります。目が合っただけで怒鳴りつけてきた下流老人もいました。
車道の一部が事実上の歩行者天国と化しているエリアでは、歩行者自身も自分が歩道を歩いていると勘違いしており、車道を走っているウーバーを悪者扱いしたりします。

しかし、最近はウーバー配達員の運転マナーもかなり良くなっています(踊子の配達エリアだけかもしれませんが)。むしろ、ママチャリ、パパチャリのほうが何倍も乱暴です。
子供を後ろに乗せているのに赤信号を突破したり、歩行者をはねる勢いで突っ込んでいったりと、ママチャリ、パパチャリマナーの悪さは目に余るものがあります。しかも、本人達はウーバー配達員よりも自分達のほうが何倍もマナーが良いと思っているのですから、手の施しようがありません。

その後、「チャリカス」事件などが起こり、ウーバー配達員よりもママチャリの危険運転のほうがクローズアップされるようになりました。

「チャリカス」という言葉ができる発端となった逆走事件
ママチャリのマナーの悪さに迷惑していた人達の不満が噴出するきっかけとなった

ちょっと変わったお届け先

踊子がこれまでに配達したお届け先は約3,000件。その中にはちょっと変わったお届け先もありました。ちょっと変ったお届け先トップ7を挙げてみます。
踊子が配達している地域はガラが悪いので、トップ7もかなり偏っていますがその辺はご勘弁を!

変ったお届け先TOP7

  1. 空き家
    草が茫々ぼうぼうに伸び、雨戸も全部閉め切っている空き家のようなお宅にお届けに上がったことがあります。夜なのに、電気も点いていません。
    ナビは確かにその家を示しているのですが、人が住んでいる気配がないのです。どうしようかと迷っていると、暗闇の中から「そこに置いといて!」という地を這うような低い声が聞こえてぎょっとしました。
  1. 高校
    高校にケンタッキーフライドチキンの一番大きいバケットを二つお届けしました。学校の敷地内には入れないので、校門の外まで学生さんが取りに来てくれました。全員、礼儀正しく、目を真っすぐに見て明るい表情で話す、可愛い子達でした。「すくすく真っすぐに育ったなあ」という印象です。
    聞くと、もうすぐ卒業なので有志で打ち上げパーティーをしているとのことでした。
    彼らの明るい未来を願って、私からもチョコレートを差し入れをさせてもらいました。
  1. メイドカフェ
    踊子はメイドカフェに行ったことがなかったので、配達前からちょっと楽しみにしていました。扉を開けたら、アニメの登場人物のような女の子達に「お帰りなさいませ」とか言われてしまうんだろうかと思ったりもしましたが、中に入ることはありませんでした。
    バックヤードの男性らしき人が、階段のところまでが取りに来てくれました。若い男性でしたが、物腰が非常に柔らかで、ウーバー配達員に対しても丁寧に接してくれました。
    一方、階段の踊り場でタバコを吸っていたメイドさん達はツンとした感じで、思っていたイメージと違いました。
2.5次元の世界?
メイドカフェにはこんな看板が多い
  1. キャバクラ
    ブランド鶏を使った高級親子丼をキャバクラにお届けしたことがあります。かなり単価の高い商品でしたので、部長クラスの接待でキャバクラに来ているのかなと勝手に想像してしまいました。キャバクラのメニューでは物足りなかったので、ウーバーを頼んだようです。
    当たり前ですが、踊子はキャバクラに行ったことはありませんし、夜の蝶を近くで見たこともありません。どうやって作ったのか分からないような凝った巻き髪、服とは思えないようなコスチューム、顔・スタイル…踊子が想像する夜の蝶たちは異次元の世界の住人です。ちょっとワクワクしながら配達しましたが、入口で商品を黒服の人に渡して終わりでした。
  1. ソープ
    ソープ嬢から依頼は結構、多かったです。仕事中は外出できないのかもしれませんね。高級ソープから場末のソープまでありましたが、受け付けの男性にお渡しすることが多かったです。
    初めて配達に行ったソープは妙に開放的で、受け付けまで入ってこいと言うので中まで入ってしまいました。
    バックヤードの男性たちは退屈していたのか、ウーバーが珍しかったのか、踊子をぐるりと取り囲んで一挙手一投足を観察されました。
    それにしてもソープって意外と男性スタッフが多いんですね。問題を起こした客は、男性スタッフに取り囲まれるのでしょう。
    ちょうど事が終わった男性客が個室から出てくるところで、目が合った途端、嫌そうな顔をされました。踊子も「そうりゃそうだわ」って思いましたよ。
    スタッフの一人が「部屋、片づけて!」なソープ嬢から依頼は結構、多かったです。仕事中は外出できないのかもしれませんね。高級ソープから場末のソープまで何件もお届けしましたが、受け付けの男性にお渡しすることが多かったです。
    初めて配達に行ったソープは妙に開放的で、受け付けまで入ってこいと言うので中まで入ってしまいました。
    バックヤードの男性たちは退屈していたのか、ウーバーが珍しかったのか、踊子をぐるりと取り囲んで一挙手一投足を観察されました。
    それにしてもソープって男性スタッフの数が結構、多いんですね。客が問題を起こした時のためでしょうか?
    ちょうどサービスが終了した時だったらしく、個室から出てくる男性客と目が合い、嫌そうな顔をされました。踊子も「そうりゃそうだわ。ウーバーを中に招き入れるスタッフがどうかしてるわ」って思いましたよ。
    スタッフの一人が「部屋、片づけて!」なんて大きな声で言うものですから、早くここから退出しなくてはと焦り、お釣りをその場でポロポロ落としてしまいました。男性スタッフは面白がっていましたが、同じ女性として、ソープ嬢の気持ちを考えると居心地が悪かったです。んて大きな声で言うものですから、早くここから退出しなくちゃと焦り、お釣りをポロポロ落としてしまいました。男性スタッフは面白がっていましたが、同じ女性として、その場にいるのが居たたまれなかったです。
    高級ソープに食事をお届けした時は、後かからアプリでチップを500円も戴きました。ソープ嬢(この呼び方が適切かどうかわかりませんが)が体と命を削って働いたお金です。感謝して使わせてもらいました。35℃を超える日だったので、チップで買った冷たいジュースとアイスに救われました!
    高額のチップを貰えたり、配達時に優しい一言を掛けてもらえると、気分がかなり上がります。
  1. ストリップ劇場
    ストリップ劇場にもストリップ嬢の食事をお届けに行きました。体形維持のためか、マックのポテト(小)一つでした。すごいプロ意識ですね!
    お届け先の小さなストリップ劇場は、通路も受け付けカウンターも塵一つなく、よく磨き込まれて、意外なほど清潔な空間でした。
    小屋の横の空き地では、No.1のストリップ嬢がバスローブ姿で男性スタッフと談笑していました。透き通るほど色が白く、折れそうなほど細く、(整形っぽくはありましたが)顔も完璧で、浮世離れしていました。
    あのレベルでも場末のストリップ劇場なんだとしたら、トップの人はどんな感じなんだろうと思わずにはいられませんでした。
  1. ラブホテル
    あまり配達したくない場所ですが、ウーバーは受注時には配達先が分からないようになっているので避けようがありません
    商品を受け付けに渡して帰ろうと思ったら、受け付けの人もかなり嫌がったので、自分でお部屋まで届けました。
    廊下で「ウーバーです」と小声で呼ぶと、中からバスローブ姿の若い男性が爽やかな笑顔で登場しました。Z世代でしょうか?おばちゃん世代にはちょっと理解できない行動でした(苦笑)。

ウーバーイーツの全盛期は疾(と)う終わっている

ウーバーがウハウハで稼げたのは、コロナ禍の数年前(2018年ぐらい?)までのようです。その頃は配達員が少なかったので、配達員を引き付けるために魅力的な料金設定になっていたようです。嘘か本当かわかりませんが、一日の稼ぎを時給に換算すると、時給1万円だったという話もあります!

どんな業界でも、人より一早く始めた人は大きな利益を得られます。「あの仕事は儲かる」と皆が噂するようになったら、もうピークを過ぎていると言っても過言ではありません。
ウーバーの初期に大きく稼いだ人達の多くは、その資金を元手に他のビジネスを立ち上げるなどしているようです。初期のメンバーで今でもウーバーを続けている人はいないのではないでしょうか。

ウーバーがウハウハで稼げたのは最初の数年だけでした。年齢、職歴、能力を問わず、誰でも出来て、稼げる仕事ですからで、配達員の数はあっと言う間に増えました。
今では配達員が増えすぎて飽和状態です。配達員が増えるにしたがって、配達料金もどんどん安くなりました。現在の平均的な配達料金は、一回300円強です。300円はスリコ(スリーコイン)と言われ、最近はスリコばっかりとぼやくウーバー配達員が増えました。
300円の配達をこなすには、バイクでも往復で30分はかかります。時給に換算すると600円ですからかなりの低賃金ですが、ウーバーは雇用という制度をとっていないので、法には触れません。配達員は従業員ではなく、個人事業主として働くことになります。

踊子がウーバーを始めたのは、2022年でした。既に配達料金はかなり下がっていて、SNSでも「ウーバーは稼げない」という投稿が多くされていました。
しかし、他に仕事がないので、ウーバーを続けています。週5で働けば、月収が18万円ぐらいになることもありましたが、今は膝の調子が悪いので頑張っても週3が限界です。

暑さ、雨、風、雪との戦い

ウーバーを本業にしてから今年で3年が経ちますが、年々、夏の暑さが厳しくなっているように感じます。
ウーバー1年目は右も左も分からない状態だったので、真夏の暑さの中、昼も休まず働いていました。台風の時も自転車が倒れそうになりながら働いていました。車さえ走っていない大雪の時も、働いていました。今思えば、本当にがむしゃらだったと思います。
でも、その頃は大雨や大雪の日はクエストという特別料金が上乗せされたので、頑張り甲斐がありました。
しかし、このクエスト料金もここ数年でどんどん下がっていき、昨年は台風の日でも35℃超えの猛暑日でもクエスト料金が発生しなくなってしまいました。
その後、料金が見直しされたのか、今はクエスト料金も発生するようになりましたが微々たるものです。

真夏の昼間に自転車で配達を続けるような配達員は、ほとんどが何も知らない新人です。ベテラン配達員は真夏の昼間は避けて、早朝と夜に稼動しているようです。
しかし、今年の夏は夕方や夜ですら稼動している配達員は少なく、しかもそのほとんどがバイクです。私の年齢で、オバチャンで、しかも自転車で配達する人間は他に見掛けたことがありません。汗だくのオバチャンが必死で自転車を漕いでいる光景は、傍から見るとちょっと異様かもしれません。

「楽に配達、楽しく配達」ブログさん

ただでさえ暑い夏ですが、半袖で配達をしていると一日で真っ赤になってしまいます。日焼けは体力を奪いますので、長袖シャツやアームカバー、フェイスカバーは必須です。
しかし、長袖シャツやアームカバーを着用すると、暑さが増します。ジレンマです。
また、フェイスカバーやアームカバーを着けていても日焼けしますので、日焼け止めクリームも欠かせません。
この仕事をしていると、紫外線のせいでたちまちシミだらけになります。特に手の甲は夏も冬も紫外線に晒され続けるので、あっと言う間にシワシワのおばあちゃんの手になりました。手のシワやシミが気になる方は、冬も手袋を着用されると良いと思います。

また、夏はゲリラ雷雨なども多いので、レインコートも必須なのですが、これがまた暑い!雨が降っても気温はすぐに上がってしまいますし、湿度が増すので地獄です。
薄手のレインコートなら、暑さも少しはマシになりますが、防水性の高い物を選ばないと下着までびしょ濡れになってしまいます。濡れたサドルに跨るので、お尻の部分は特に雨が浸透しやすく、脱いだ後、お漏らししたような状態になってしまいます。食べ物を運ぶ仕事ですから、不衛生な印象にならないように注意が必要です。
しかし、気を付けてはいても、ウーバーを長く続けていると、経済状況の悪化や疲労、暑さ・寒さ対策などが原因で、多くの人がいつの間にか小汚い配達員になってしまいます。もちろん、踊子もその一人です。

本当に夏の暑さには参ってしまいます。泣きたくなることもしばしばです。早く夏が終わって欲しいものです。
涼しい部屋で朝からビールを飲んでいる隣の生活保護受給者が、羨ましくなってしまいます。

フードデリバリーに未来はない

現在、ウーバー配達員は飽和状態で、少ない仕事を大勢で奪い合うような状況です。しかも、配達料金はどんどん下がっています。こんな料金ではまともな生活はできませんし、ましてや老後の蓄えを備えることなど不可能です。しかし、それでもこの仕事にしがみつかなければ生きていけない人達が一定数いるので、このシステムが維持されています。

フードデリバリーに未来はありません。フードデリバリーの仕事自体はなくならないと思いますが、配達料金は今後も下がり続けるでしょう。
副業としてなら、ウーバーはかなりお勧めです。何と言っても、時間の融通が利く点が素晴らしいです。
個人事業主として手軽に始められる副業には、他にもSNS、せどりなどがありますが、ノースキルですぐに収入を得られるフードデリバリーは、副業としてはまだまだ魅力があると思います。
しかし、専業にするのはお勧めできません。

もしも、皆さんが繁華街の近くに住んでいて、電動自転車かバイクを持っていて、ちょっとした空き時間に配達をできるなら、フードデリバリーの仕事は最強です。
平日に週に3日1~2時間程度、週末には土曜か日曜のどちらか一日だけ8時間程度稼働すれば、副業だけで月7万円ぐらいは稼げるのではないでしょうか?

しかし、現在、フードデリバリーだけで生計を立てている人は、このままでは危険です。数年先を見越して、今から少しずつ別の仕事にシフトするか、または他の仕事と平行して行うなどの工夫が必要です。

複数の収入源の確保

フードデリバリー以外の収入源も確保しようと、踊子は昨年の9月からSNSを始めました。もうすぐ一年になりますが、未だに収益はありません。
このブログの中でも何度も言っていますが、今の時代、複数の収入源の確保を必須です。踊子はそれを怠ったため、今このような状況に陥っています。

漫画カイジ

早い人はSNSを初めて数ヶ月で収益化しています。YouTube指南者の中には、「1年以上SNSを続けても、収益化できない人はどれだけ頑張ってもダメ」などという人もおり、時々、悲しくなります。

SNSの中でも、ブログは特に収益化に時間がかかると言われています。先が見えないため、多くの人はあと一歩の所で諦めてしまうようです。もう少し頑張れば、貫通した筈のトンネルを、数メートル手前で放棄してしまうのです。
テクノロジーが発達した現代なら、あと何メートル掘れば貫通するのか分かりますが、ブログは昔のトンネル工事に似ています。今、何メートルぐらい掘ったのか、あと何メートル掘ればいいのかまったく分かりません。

ブログに限らず、人生の全てにおいて、先が見えないせいで道なかばで諦めてしまうことはたくさんあります。「未来が分かれば、努力を続けられるのに」そう思った人が何人いたでしょう。しかし、神様は私達人間に未来を読む能力をお与えになりませんでした。
私達にできることは、先が見えなくても自棄にならず、近道をせずに、愚直に努力を続けることしかありません。神様はこの先、私達がどうなるか、何が起こるのか全部知っていますが、教えてくれません。良い両親が子供のやる事を黙ってみているように、神様も黙って見ていらっしゃいます。
May God bless you. 神様が皆さんと踊子を守ってくださいますように。

トンネルが貫通した瞬間

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