ゴールドを買ってみたい!

お金のこと

執筆:2025年4月14日
加筆:2025年7月3日

昨今(さっこん)は猫も杓子もNISAを始めていますから、このブログを読んでくださっている人の中にもNISAを初めている方がいらっしゃるのではないかと思います。
2025年の株の運用成績はいかがでしょうか?踊子は今年の3月に、S&P500とオルカンに一括投資したのですが、トランプショックのせいで一時は損失が出ていました。ありがたいことに、今は持ち直しています。
東のプーチンと西のトランプが、世界情勢だけではなく世界経済までもを滅茶苦茶にしていますね。

金価格が高騰し続けている!

そんな中、注目が集まっているのが「ゴールド」です。戦争や経済危機などの不安が高まると、ゴールドの価格が高騰すると言われていますが、今、まさにその現象が起こっています。
2022年のウクライナ侵攻直後から、ヨーロッパを中心にゴールドの需要が一気に高まりました。その後も、ガザの紛争、トランプショック、イスラエルとイランの紛争などでゴールドの価格は高騰し続けています。それに伴い、資産を株式や債券からゴールドに切り替える動きが加速しています。
また、国家規模でも同じ動きが起こっており、各国の中央銀行は軒並み、ゴールドの保有率を上げています。もちろん、日本の中央銀行もゴールドの比率を増ししています。

個人投資家の駆け出しである私もゴールドに興味がなかった訳ではありませんが、株も金も含めて投資など考えたこともなく今まで生きてきました。
私が買ったことのある金貨と言えば、100均で売っている金貨の形をしたチョコレートぐらいです。
ちなみに、私が子供の頃はとても貧乏だったので、お菓子はほとんど買ってもらえませんでした。金貨チョコレートだって買って貰ったことはありませんでした。憧れのまた、憧れでした。

金1グラムの価格が16,400円!

しかし、最近、実家に帰った時、母が昔買った金貨を2倍の価格で買い取ってもらったという話を聞いてから、俄かにゴールドに興味が出てきました!
突如として、「私もゴールドを買ってみたい!」という欲に駆られ始めたのです!しかしコールドなんて、どこで買ったらいいのかさえ見当が付きません。しかも踊子にとっては、ゴールドを買うという行為自体が、かなりハードルが高い!
そうやって、ぐずぐずしている間にもゴールドの価格はどんどん上昇し、あっという間に1グラム16,400円になってしまいました!(2025年4月時点)

ところで、皆さん、ゴールド1グラムってどのくらいの大きさかわかりますか?すごく、すごく、すご~~く小さいんですよ!
下の写真を見てください!失くしたら、絶対に見つからなさそうですよね?これが1.7万円って、どれだけ貴重な物質なのでしょう!

1.41グラムの純金の粒
引用元:ヤフオクの謎の粉を溶かしたら金塊ができて最高にハイ!って奴になった
引用元:やさぐれメタルさん

昔は金インゴットでも、200g以下のサイズは作られていませんでしたが、近年では小口の一般客の需要がどんどん伸びているので、要望に合わせて、100g、50g …10g、5g、2g、1gと小さなインゴットもどんどん作られるようになったようです。

ゴールドの価格は暴落しないのか?

株もゴールドも為替相場も常に変動します。上昇もすれば、下落もします。ゴールドは安全資産と言われていますが、結構、値動きが激しいです。
最近、アメリカ株に投資していた人々の一部が、損失を補填しようと手持ちのゴールドを売る動きがあり、ゴールドの価格が一瞬、下がったようですが、このブログを書いている現在もゴールド価格は上昇を続けています。(2025年4月14日現在の金1グラム:16,399円。)
しかし、長期的に見れば、ゴールドの価格は確実に上昇し続けると思います。なぜならば、ゴールドは埋蔵量が少ない希少金属だからです。


これまでに人類が採掘してきたゴールドの量は約19万トン(オリンピック用ブール約4杯分)と言われています。
一方、今後、採掘できるゴールドの量は5万トン(オリンピック用ブール約1杯分)と予想されています。現在のペースで採掘すると、15年~20年後には枯渇する計算です。

ゴールドは古代から貨幣や装飾品などに使われてきました。また、現代では様々な電子部品にも使用されています。
そんななくてはならないゴールドですが、地球上にゴールドの代替となる物質は存在せず、人工的に造ることも不可能です。
そのため、ゴールドの価格は上昇し続けているのです。

有事の金は本当か? ― 安全資産としてのゴールド

ネットで調べてみると、「ゴールドはこれからも上昇を続けるから、投資すべき」とか、「リスク分散のために株だけではなく、安全資産も保有すべき」などの意見が多く見られました。それは本当でしょうか?
踊子は2024年から投資を始めた初心者です。「安全資産」という言葉さえ知りませんでした。
2024年は何も知らないまま、銀行員に一任して投資を始めたので、色々と後悔しました。
その経験から、自分でよく調べることの大切さ、人任せにしないことの大切さ、そして何よりも、自分が分からないものに投資しないことの大切さを学びました。
投資は自己責任で行うものです。今回は、ゴールドを買う前に自分なりに色々と調べてみました。

まずは、「安全資産」の定義から説明します。
安全資産とは、価格に大きな変動がなく、元本割れしない資産を指します。価格が下落しないのは安心ですが、その分、上昇もしません。つまり、保有していても増えも減りもしないということです。

代表的な安全資産は以下の4つです:
・預貯金
・国債(値崩れがしにくく、国が財政破綻を起こさない限り元本が保証されている)
・貯蓄型保険(契約満了時には、積み立した元本を受け取ることができる)
・ゴールド

この中で皆さんに馴染みがあるのは、預貯金だと思います。銀行に預けてある限り減ることはないので、下手な投資商品に手を出してがっつり元本割れするよりはずっと安全です。

しかし、安全資産である預貯金も、物価の上昇に合わせて目減りします!
年間インフレ上昇率を2%と仮定すると、現在の100万円は10年後には80万円の価値しかなくなってしまうからです。つまり、10年後には100万円あっても80万円分の買い物しかできなくなってしまうということです。
インフレ率2%という数値は、日銀が目標としている設定値です。実際のインフレ率は2%を上回っています。2025年5月8日時点のインフレ率は2.739%です。2025年1月には、一瞬ですが4%まで上昇しました。(政府がエネルギー補助金を再導入したことにより、今は3%近くにまで下がっています。)
年間インフレ率は日銀の目標値の2%ではなく、少なくとも3%と見積もっておくのが現実的です。
「安全な」銀行預金が大好きな日本人は預金に対する物価上昇率の影響を見落としがちです。気を付けましょう。

関連記事:エネルギ―価格の高騰は、インフレ率上昇の大きな要因となります。

ちなみに、踊子の大正時代の親類には、銀行に「1万円*」を預けていた人がいるらしいです。銀行に「大金」があるから安心と言い、家族にも「このお金はいざという時のために使わずに取っておけ」と何代にも渡って言い聞かせ、いざ、使おうと思ったら、価値が下がりすぎて何の役にも立たなかったという話を聞いたことがあります。

*大正時代の1万円は、現在の2,790万円に相当します。

ゴールドは日本ではあまり人気がありませんが、世界的には昔から人気の高い安全資産です。海外の富裕層は、株式のリスク分散のために、ポートフォリオにゴールドを一定の割合で組み入れています。
昔はゴールドの価格は比較的安定していたので、ゴールドは立派な安全資産だったのですが、近年のゴールド相場は異常です。
価格の高騰により、ゴールドで資産を増やそうとする人が増えました。時代の変化によって、ゴールドが安全資産から投資対象に切り替わったのです。
しかし、コモディティのプロに言わせると、ゴールドで資産を増やそうとする考えは間違いだそうです。「そもそもゴールドは安全資産です。増やす資産ではなく、守るための資産」だと言うのです。
しかし、昨今の過熱ぶりを見ていると、この意見に異論を唱える人も多いのではないかと思います。皆さんはどう思いますか?

一方、「安全資産」の対極にあるのが「リスク資産」です。リスク資産とは、株やFXのように価格変動が大きい金融資産を指します。リスクもありますが、大きなリターンも見込める資産です。
賢い人は安全資産とリスク資産の両方を上手に組み合わせて運用管理しています。

さて、ゴールドを購入すると決断した踊子ですが、購入前に自分で決めた条件が3つありました:

  • リスク分散のために、手持ち資金を株式、金、現金の3種類に分けて保有する。
  • 株式と同じで、ゴールドも長期保有を前提とする。
  • あくまで安全資産の一つとして購入し、大きな利益は望まない。

多くの専門家が、金価格の短期的な下げはあっても、長期的な下げはないと予測しています。
ゴールドは株のように利子を生み出しませんので、雪だるま式に増えていくものではありません。ですので、踊子は購入時よりも価格が下回らなければOK。もしも、数年後に何倍かにもなっていたらラッキーぐらいの気持ちでゴールドを購入することにしました。

金は「有事の金」と言われているように、戦争や大災害、世界恐慌が起こっても価値が暴落しません。むしろ、有事の際には価格が高騰する傾向にあります。実際に、東日本大震災後は金価格が高騰しました。
有難い事に、今の日本人はいつ戦争が起こるかもしれないという恐怖に曝されたり、自国の通貨が信用できないというような状況に置かれていませんが、第二次世界大戦後は「円」も紙切れ同然になりました。
もしも、南海トラフや首都直下型地震が起これば、日本は国難級の大打撃を受け、経済的にも二度と回復せず、最貧国になると言われています。そうなれば、「円」も再び紙切れ同然になるかもしれません。
そうなれば、銀行にいくら預金があっても何の役にも立ちません。そんな時こそ、ゴールドです。日本が駄目になって、円の価値がなくなっても、ゴールドの価値は変わりません。世界中どこへ行っても、ゴールドはほぼ同じ価格で取り引きできます。それを考えると、資産の一部をゴールドで保有するのも、一つの防衛手段かもしれませんね。
踊子も、もしも大災害が起こった時には少しではありますが、手持ちのゴールドを売って、家族を支えたいと思います。

ちなみに、私は父が亡くなった時に母から分けてもらった生命保険100万円と自分の積立型生命保険を解約した66万円のうち、100万円をNISA、15万円をゴールド、残りの51万円を現金預金(生活費3ヶ月分)として保有しています。
資産の約6割が株式、1割がゴールド、現金が3割という比率です。資産のポートフォリオに正解はありません。年齢、家族構成、収入、資産額などによって異なります。皆さんもご自分に合ったポートフォリオを考えてください。

4月15日現在の金地金参考価格(1kg税込)
出典:UNBANKED

株式とゴールドのポートフォリオが推奨されている理由

投資系YouTuberの多くが、「株式だけに投資するのは危険!資金の一部をゴールドや債券などの安全資産に変えておくと安心」と言っています。初心者投資家にとっては、この言葉、分かるような、分からないような…
なぜ、ゴールドを保有していると「安心」なのか?安心の理由を具体的にご説明します。

ゴールドをポートフォリオに組み入れる最大の理由は出口戦略にあります。
多くの人は老後資産を作るために株式投資を行っていると思います。
しかし、老後、株式投資で築いてきた資産をいざ取り崩そうとした段階で、大暴落が来たらどうなるでしょうか?あなたの資産は大きく目減りしてしまいます。
例えば、株式投資で築き上げた老後資金3,000万円が、大暴落で半分の1,500万円まで減ってしまったら… 30年はもつと思っていた老後資産が、15年で底をついてしまうかもしれません。

しかも、株価が回復するまでには時間が掛かります。リーマンショックでは株価が元の水準に回復するまで6年かかりました。今後、リーマンショック級の暴落が来ることはないだろうと言われていますが、未来は誰にも分かりません。コロナショックは回復までに約2年かかりました。トランプショックは2ヶ月弱で回復しました(貿易関税の問題は未解決ですが)。

若い世代であれば、回復まで気長に待てますが、収入がないシニア世代にはそんな余裕はありません。
株しか保有していなければ、株を取り崩して生活するしかありません。1口1,000円だった株が1口500円になってしまえば、売却時には2倍の口数を売らなければなりません。そんなことをしていたら、株はあっという間になくなってしまいます。

しかし、現金やゴールドや債券など株式以外の資産を保有していれば、当面はそちらを取り崩しながら、株価が回復するのを待つことができます。口数を大きく減らさなければ、株価が回復した時、再び3,000万円に戻る可能性は大です。それどころか、3,000万円を上回る可能性すらあります。なぜなら、「大暴落の後には、必ず株価が大きく伸びる」からです。
しかし、口数を大きく減らしてしまったら、株価が回復しても二度と3,000万円に戻ることはないでしょう。安全資産をポートフォリオに組み入れていない人は、自ら資産を減らしてしまうだけでなく、絶好のチャンスまで逃してしまいます。

上記の理由から、ポートフォリオに一定の割合で安全資産を組み入れることが推奨されているのです。いざという時のために、生活費の3ヵ月分~1年分の現金と株式以外の安全資産を確保しておくことが重要です。

ちなみに踊子は債権を買いません。投資を始めた当初は、「なんとなくNISAと国債の二本立てが安心できそう」などと思っていました。
しかし、よく調べてみると、日本は国債を発行しすぎている(多額の借金を抱えている)ので危ないと言われていることが分かりました。国債の価値も下がり続けています。
うろ覚えなのですが、数年前、阿部元総理がテレビで「国に借金があるのは当たり前。国も企業も借金をして、事業を大きくしている。日本の借金は心配のないレベルです」的な発言をしていました。それを鵜呑みにして、「ふ~ん、日本は大丈夫なんだ」と思っていたのは大間違いでした。
今や、日本は世界中から「あの国、ヤバイ」と指を差される借金大国です。アメリカも日本と同じくらい、国債を乱発しまくっていますので、そのうち借金で首が回らなくなるだろうと言われています。あですので、日本の国債もアメリカの国債も買いません。それ以外の国だったら、尚のこと、よく分からないので買えません。

「自分が理解できない物には投資をしない」これは投資の鉄則です!私を含む多くの日本人は金融リテラシーが低く、初めて会ったよく知りもしない銀行員や証券マンの言う事を信じて、理解できない金融商品に数千万円の金をホイホイと投じてしまいます。それ、本当に危険です!

ちなみに、踊子が国債を信用していない理由は、日本の国力が落ちているだけではなく、国難級の大地震がきたら、日本国債も円と同様、紙切れ同然になると思っているからです。
こんな考え方を笑う人も多いと思いますが、踊子は国債よりはゴールドのほうを信用しています。

注:老後の株式取り崩し設定を「定額または定率」にしている人は、暴落時には自動取り崩し設定を中止しておきましょう。設定を解除しておかないと、暴落時も自動でどんどん取り崩されてしまいます。
ちなみに、現在、「定額・定率取り崩し」に対応している証券会社は楽天証券のみです。SBI証券は2025年中に対応するとしています。

ゴールドと言っても色々あるが…

では、投資対象としては、どんな金製品が良いのでしょうか?パッと考え付く限りでもたくさんあります。

  • 指輪はイヤリングなどの宝石付きのジュエリー
  • 18金の喜平ネックレスやブレスレット
  • メーブルリーフやエリザベス金貨のような記念金貨
  • 金インゴット

宝石付きのジュエリーは価格に占めるデザイン料の割合が大きく、また、ゴールドそのものの量も少ないため、売却時の価格が大きく下がる傾向にあります。資産として購入するのではなく、アクセサリーとして割り切って購入したほうが良いようです。
そもそも、アクセサリーに使用されている金は、銀や銅などの「割り金」を加えて18金に加工するケースが大半です。純金の含有量自体が少ないので、買った時は高くても、売却時の価値は下がります。
また、話は少し逸れますが、近年は人造ダイヤを製造する技術も進歩してきており、それに伴い天然ダイヤの価値も下がってきています。また、時代と共に、好まれる宝石の種類やデザインも変わってきています。上記の点から、宝石の付いた金製品は価値が下落しやすいと考えておきましょう。

遺品整理でメルカリに二束三文で出品されたアクセサリー

喜平ネックレスやブレスレットは、昔から中国人が好んで身に着けているイメージがあります。中国人の場合は、まさに有事の金という扱いだと思います。
日本人でごつい喜平のネックレスやブレスレットをしている人は、成金や堅気ではない職業に就いている人が多いというイメージがあります。
しかし、喜平ネックレスはデザインや時代に左右されず、金の重量に従って買い取ってもらえるので、資産としては合格かもしれません。
しかし、重たい喜平ネックレスは肩が凝るようですし、何よりも何十万、何百万もの金を見せびらかしながら歩くのは危険な気がします。 ちなみに、日本で売っている喜平ネックレスの大半は18金ですが、中国や韓国の場合は22金が主流だそうです。

240万円の18K喜平ネックレス

金貨は価値が目減りしないですし、金の重量で買い取ってもらえるので、安全資産としては合格です。また、古くて、発行枚数の少ない金貨はプレミアが期待できます。プレミアが付きそうな金貨は、傷が付かないように丁寧に保管しておきましょう。金価格以上の価値が発生する場合があります。

但し、傷があってもゴールドの価値自体は下がりません。あくまでも、重量で計算して買い取ってもらえます。

金貨を加工したネックレスなどもありますが、あれも宝飾品ではなく、金貨に準じた扱いですので、鎖の部分も含めて金の重量で換算されるようです。 しかし、金貨のネックレスも傷がないほうが高値で買い取ってもらえます。純金(24金)で出来ている金貨は、柔らかく傷が付きやすいので注意です。セーターの上から身に着ける、使用後はすぐに箱に戻すなどして、丁寧に取扱いましょう。

最後にインゴットですが、これは見た目からも分かるように純粋に資産としての扱いになります。身に着けて楽しむことはできませんが、上述した中で一番、換金しやすく、且つ、価値が目減りしない点が魅力です。

但し、売却時に200万円以上の利益が出た場合は、申告が必要になりますのでご注意を!1,000万円以上の利益が出た場合は、税金で6~7割ぐらい持っていかれるという話もあるようです。
売却時の税金まで考慮して購入するなら、大きなインゴットを買うのではなく、小さなインゴットを複数個、購入したほうが良いようです。そして、売却時には全部一緒にまとめて売らずに、一つずつ小分けにして売却すると、税金がかかりませんし、申告も不要になります。

色々、検討して、最終的に私が購入すると決めたのは、金インゴットでした。購入する商品は決まりましたが、更なる疑問が湧いてきました。どこに行けば金インゴットを買えるのでしょうか?

金インゴットはどこで売っているのか?

金インゴットは以下の場所で購入できるようです。

  • 宝石店
  • デパートの宝飾品売り場
  • 地金商

私は昔から宝石店や装飾品売り場の雰囲気が苦手なので、それらのお店には行きたくありませんでした。そうなると、残される選択肢は「地金商」のみです。

「地金商」という言葉は、一般人には馴染みがないかもしれません。簡単に説明すると、ゴールドやプラチナなどの貴金属の地金を製造・販売する事業者のことです。また、地金を買い取り、それらを溶かして新しい地金を製造するようなこともしているようです。つまり、インゴットを購入することもできますし、買い取ってもらうこともできるお店です。
しかし、地金の卸売業が専門で、個人のお客は相手にしてくれない地金商もあるようなので、行く前には予め下調べをしていったほうが良いと思います。

地金商と言えば、昔から御徒町が有名です。しかし、個人経営のお店は入り辛いですし、ぼったくりにあう可能性もあるので避けたいところです。
大手の地金商と言えば、田中貴金属、東京貴金属地金店、三菱マテリアル、日本マテリアルなどが有名ですね。
その中で購入手数料が一番安いのは、日本マテリアルです。ご参考までに、手数料の比較表を貼っておきます。
手数料が一番高いのは田中貴金属で、日本マテリアルの約2倍の手数料が取られます。
ちなみに、インゴットでも100グラムを超える物は、手数料が無料になるケースが多いようです。
インゴットは売却時も手数料が発生しますのでご注意を。

資料がちょっと古いです。すみません。
現在は手数料がもう少し高くなっています。

御徒町にある日本マテリアル本店に行ってきた!

調べたところ、金インゴットはインターネットでも購入できるみたいですが、インゴットなんて買うのは初めてですし、自分の目で確かめないと不安だということで、御徒町にある日本マテリアル本店まで行ってきました!
御徒町駅から歩いてすぐの所にも、日本マテリアルの支店がありますが、店舗が小さいためか、品揃えが少なく、昨今のゴールド人気でインゴットは売り切れだと言われました。
仕方なく、大通り沿いにある本店に向かいました。

高級感漂うシックな店構え

高級感漂う店構えではありますが、私が苦手とする宝飾店の雰囲気はなく、ビジネスライクな感じでした。受け付けの女性も感じが良く、支店よりも入りやすかったです。
他のお客様も平服で、庶民的な感じの人が多かったですね。踊子もポロシャツにジーンズでしたが、普通に入れました。今は普通の人が資産運用として、金インゴットを買う時代になっているんだなと改めて感じました。

金インゴットを購入する上で注意すべきことは、以下の二つです。

  • 顔写真付きの身分証明書が必要。
    売却時だけでなく、購入時にも身分証明書が必要になります。
  • 取扱いは現金のみ。
    クレジットカードは使えません。クレジットカードが使えたら、ポイントがかなり貯まったんですけどね。残念!

入店したら、受け付けに予算と購入個数を伝えます。次に、奥の部屋に案内されますので、そこでお会計をし、インゴットを受け取ります。
貴重品なので、受け付けでさっと払って、さっと受け取ることはできません。コンビニでのお買物のように、受け付けでお金を取り出してはいけませんよ!(←踊子はやりました😓)

奥の部屋
ここで会計し、インゴットを受け取る

私が購入したのは10gのインゴット一つですので、約16万円でした。16万円を現金でお渡し、お札を機械で自動計測します。
その後、奥の部屋から(たぶん金庫?)店員さんがインゴットを持ってきてくれます。
計算書に書かれているシリアル番号とインゴットの刻印が同じであることを確認し、書類に署名したら終了です。
ちなみに、ゴールドには10%の税金がかかります。日用品や服と同じ税率なのは意外でした。地金商各社がホームページに記載している「本日の金価格」は、この10%の税金が含まれた金額です。
買いに行くまではとても長く感じられ、お店に入るときも緊張しましたが、10分もかからず終わりました。あっという間で、気が抜けたくらいです。

計算書

金インゴットを購入しても、証明書のような物は発行されません。「計算書」が証明書の代わりになります。日本マテリアルでは計算書は再発行してくれないそうなので、絶対に失くさないようにしましょう!
証明書には購入者の氏名、購入日、金額、購入した日の金相場、品名、製造番号、金の純度、重さなどが記載されています。

計算書を失くした場合でもインゴットの売却は可能ですが、売却時の税金がかなり不利になるそうです。

余談ですが、受け付け嬢は平服の踊子には驚きませんでしたが、踊子が20年ぐらい使っているボロボロのお財布を取り出した時は「えっ?!」という顔をしました。
「貧乏人ほど財布が汚く、お金持ちほど財布がキレイ」という話は皆さんも聞いたことがあると思いますが、どうやらそれは本当のようです。受け付け嬢は綺麗な財布を見慣れていたので、私の財布に驚いたのかもしれません。

その日、踊子は帰ってきてからすぐに、財布を取り換えました。古い財布(母のおさがりのニナ・リッチの財布)はポケットにすっぽり収まり、小銭の出し入れしやすく、とても気に入っていたのですが…

但し、お金持ちは長財布を使うというのは、都市伝説みたいです。お金持ちの中には二つ折りのコンパクトな財布を使っているようですし、貧乏な人の中にも長財布を使っている人が多くいます。ジーンズの尻ポケットから財布が飛び出しているのをよく見かけます。
あれはスリに遭いやすいので、危険です。日本は今までは治安が良かったので、あんな状態で歩いていても大丈夫でしたが、最近はスリやコソ泥が多くなりました。気を付けましょう。

インゴットはインターネット注文もできる!

大手の地金商では、インターネット注文にも対応しています。地金商のネットショップが開く10時にアクセスし、カゴに商品を入れ、ポチっと押せば完了です。
後は、指定された口座に指定時間までにお金を振り込めば、2,3日後には宅配便でインゴットが届きます。宅配便には保険が掛けられていますので、ご安心を!

踊子も副業で収入が得られたら、インゴットをもう少し買い増ししたいと思っています。その時はインターネットで注文するつもりです。一度、店舗に足を運んで確認できたので、次回はインターネットでも安心です。

お住まいの地域によっては、店舗まで買いに行く交通費よりも、送料のほうが安くなる場合があると思いますので、インターネット購入をご活用なさってはいかがでしょうか。
交通費より送料の方が高い場合でも、往復の時間や労力を考えるとインターネット注文は便利で良いと思います。

ご参考までに、日本マテリアルさんから金商品を購入した場合の送料を記載しておきます。

【送料(税込)】
100g未満:2,000円
100g以上:3,000円
1kg以上:5,000円
5kg以上:8,000円
10kg以上:10,000円
※200万円以上購入した場合は、顔写真付き身分証明書をFAXで提出する必要があります。

金インゴットの保管方法

インゴットの場合は株と違って現物で所持しますから、購入後の保管にも気を遣わなくてなりません。
私の場合は10gのインゴット一つですから、あまり心配はありません。せいぜい、失くさないように、気を付けるぐらいです。
しかし、数百万円から千万円のインゴットを購入された方は、自宅に置いておくと心配かもしれません。
大量のインゴットを購入できるような富裕層は、銀行の貸金庫に入れて保管しているようです。当然、貸金庫の料金も掛かります。

一方、庶民の場合は記念金貨と同様に押し入れや箪笥の中に保管している方が多いかもしれません。
インゴットを自宅で保管する場合の問題は、盗難と火事です。
盗難と火事に備えて、耐火性の高い金庫に入れておくといいかもしれません。備え付けの大きな金庫でなくても良いと思います。ポータブル式の小型の耐火金庫に入れて、分かり辛い場所に隠しておけば良いのではないでしょうか。

金は融点が約1,064℃と比較的高いため、火事でも溶けずに残ります。大規模火災では溶けて変形する可能性がありますが、冷えると固まるので資産としての価値は変わりません。
しかし、インゴットが小さいと、火災現場から見つけ出すのは至難の業になります。そんな時、耐火性金庫に入れておけば、見つかる可能性も高いのではないでしょうか。
ちなみに、ダイヤモンドは1,000℃以下の熱でも徐々に溶けて小さくなり、最後は二酸化炭素となって消えてしまいます。

ゴールドの買い時

最後になってしまいましたが、「ゴールドの買い時はいつなのか?」という大命題に触れておこうと思います。
賢い投資家はゴールドの価格がどんどん高騰している時は買いを控え、皆の熱が収まって価格が下落してきたら、買っています。しかし、そうするにはある程度の知識や経験が必要です。
一方、私たち素人投資家は賢い投資家とは正反対の行動をします。皆が買うから自分も買う。乗り遅れては大変とばかりに、高値の時に買いに走る…

今は皆が熱に侵されている状態なので、「高値掴み」で損をする可能性があります。もしも、あなたが我慢強く、勉強家なら、フィーバーが収まるのを待ってから買ったほうが良いかもしれません。

一般人が底値を読むことはできませんが、底値に近い価格でゴールドを購入することは可能です。
それには毎日、金価格をチェックし、価格が一番下がった翌日に買うことです。底値よりは高くなってしまいますが、限りなく底値に近い価格で購入できます。
具体的には、下の図の黄色い矢印が底値だとすると、青い矢印が翌日の底値に限りなく近いく価格になります
。底値ではありませんが、最高値と比較すると1gあたり600円ほど安くなっています。

赤:最高値、黄:底値、青:底値の翌日

反対に、もしもあなたが「今ならゴールド投資が始められるかも」と思っているのであれば、ズバリ、あなたの買い時は「今」です。まずは少額でも良いので一度、買ってみることです。やってみない事には何も始まりませんし、知識も身に付きません。経験を積まないと分からないことも沢山あります。一度、ゴールドを買ってみると、少しずつゴールドの買い時が見えてきます。

しかし、その場合であっても、一度にまとめて購入せず、間隔を開けて少しずつ買い増ししたほうが良いと思います。何事においても、一度に大きく儲けようとすると、失敗します。リスクを最小限に抑えつつ、資産形成するためには、急がず、焦らず、慌てずです。時間はかかっても、堅実な選択をしましょう。

次に大切なことは、「時間」を味方につけることです。つまり、長期保有をすることです。株式と同じで、長期的に見れば、いつ買ったとしても大きな損にはなりません。

ゴールド売却時の注意

ゴールド投資の基本は「ガチホ」です!長く保有すればするほど、利益は大きくなります。
しかし、どうしても手持ちのゴールドを売却しなければならない時もあるかもしません。
売り時を間違えると、損をしますので気を付けましょう。
ゴールド売却時の注意点は以下の3つです。

・最低でも5年は保有する
 購入時から5年以上経過すると、売却時の税額が半分になります!
 5年以内:(地金の売却益+その他の該当する譲渡益)- 50万円
 5年以上:(地金の売却益+その他の該当する譲渡益)- 50万円 }×1/2
・年間の売却益が50万円以下なら、税金はかかりません。
 将来の値上がり率まで見越して、50万円を超えない小さいインゴットを購入しておくの
 も手です。また、売却時も一気にすべてを売却するのではなく、売却するインゴットを
 年間で50万円以下に制限するなどの工夫をすると、節税になります。
・手数料が取られることを考慮に入れておく
 買取手数料は各買取業者によって異なりますが、相場としては売却総額のおよそ1~3割
 と言われています。
 100万円のインゴットを売却した場合は、10万円~30万円が手数料として取られるわけ
 です。大きいですね。それに加えて、税金も引かれますから短期で売却するとほとんど
 利益が出ないどころか、マイナスになる可能性さえあります。

まとめ

専門家でもゴールドや株の相場は読めません。ましてや、私たち素人が高値・底値を読めるわけがありません。私たち素人は「長期的には右肩上がりで上昇していく」と信じて、小さな変動には囚われず長期保有することが一番です。
踊子も先日、ゴールドを買った時はどうやら高値掴みをしたようだと思いましたが、その後、ゴールドの価格がどんどん上昇し、あの時、買っておいて良かったとなりました。

しかし、私のように体調の良い時でなければ行動を起こせない人は、相場など読まずに、とにかく「体が動く時」に買うしかありませんね。
それでも、何もしないよりは、何倍もマシだと思います。ゴールドの埋蔵量が限られていること、人工的に造り出せないこと、代替品がないことなどの点から、ゴールドの価格が間違いなく上昇し続けると思った人は自分を信じて買いましょう。未来は誰にも分かりませんが、リスクを取らなかった人が成功することはありません。

以上が私の金インゴット初体験になります。
極度の方向音痴のため、本店がなかなか見つからず、40分ぐらい歩き回り、疲れ果て、何も買わずに帰ろうかと思ったり、日本マテリアルの支店(本店ではない)の男性の値踏みするような視線に怖気づいたりと色々ありましたが、諦めずにやり遂げた日の帰りの足取りは軽かったです。
小さな事ですが、逃げずに新しいことにチャレンジできたので、達成感もあり、自信にもつながりました。数日前まで鬱が酷くて寝込んでいたので、尚更嬉しかったでした。

そして何よりも、亡くなった父が私の行動を認めてくれているような気がして、心が軽かったです。ゴールドの購入資金にしたのは、父の生命保険です。無駄にしたくなかったので、購入前に一生懸命勉強しました。購入後もゴールドについて学んでいます。生前はあまり褒めてもらえることがありませんでしたが、今回はなんとなく、父に認めてもらえたような気がします。

踊子でもできるんですから、皆さんにもできます!「面倒くさい」に負けずに、「経済的自由」を手に入れるために一緒に節約・資産形成を頑張りましょう!
私は今もブレインフォグが酷く、とんでもない失敗をやらかす毎日です。文章も読み辛い箇所がたくさんあると思います。でも、頑張っています! これからも宜しくお願い致します。

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