過去に失敗した副業について赤裸々に語ります

お金のこと

先日、ブログを書いていたら、削除したとばかり思っていたファイルが見つかりました。それは2023年頃、初めて副業を始めようと思った時に作成した資料でした。
実は踊子の副業はブログが初めてではなく、その前に一つ副業を始めて、失敗しています。その結果、今の選択に至りました。
もしも、このブログの読者の中に、副業を始めようとしている方がいらっしゃいましたら、何かの参考になるかもしれません。その時の体験を簡単にまとめましたので、ご興味のある方は読んでみてください。

本業の行き詰まり

2023年まで踊子はフリーランサーとして生計を立てていました。しかし、前年から徐々に仕事が減り始め、2023年の春以降、仕事の依頼がぱったりと途絶えてしまいました。
その後、なんとか本業の仕事を続けようと試行錯誤を続けましたが、住環境の悪さからくる鬱とブレインフォグの悪化により、採用試験に軒並み落ち、本業を諦めてしまいました。今は日雇いバイトをメインに生計を立てており、その合間に複数のSNSで副収入を得ようと模索しているところです。

本業に行き詰まり、これから先、どうやって生計を立てていこうかと模索していた時、いつも観ていたワンちゃんの動画サイトの投稿主さんが仕事の協業者を募集しているのを知りました。その時は、父が亡くなったばかりで、いつまでも独身で安定した仕事に就いていない私を心配した母にかなりはっぱを掛けられていました。母のお蔭で、一時的に変なやる気が出ていたんだと思います。超コミュ症な私が、柄にもなく、自分から彼に連絡を取ったのです。自分でもそんな思い切った行動ができるなんて思ってもみませんでしたから、今、思い返してみれば、自分でも本当に仕事にも人生にも切羽詰まっていたんだなと思います。

渡り船

その方からはすぐに連絡がきて、「胸を貸しましょう」的な事を言っていただきました。もう少し詳しく説明すると、「胸を貸す」とはその方の海外輸出向けコンテナの隙間に、私が売りたい商品(ネイル関連グッズ)を載せてもらうというものでした。しかも、その方の右腕は日本語の堪能な現地の方で、日本と現地の文化とビジネスの違いもよく理解しており、その方の力と知識も貸してもらえるということでした。
彼らの資金、資材、知識、能力、販路、コネ、ネットワークなど、100%あちらの善意で、おんぶに抱っこでお世話してもらえる夢のようなビジネスのお話だったのです。我ながら、なんとも虫の良い話です。

しかも、彼はフェミニストで女性にすごくもてるせいか、私にも寛大に接してくださっていました。ビジネスパートナーとして立候補したのに、女性として甘えていたい部分も多分にありました。サイテーですよね。これでは上手くいくわけがありません。
余談ですが、彼は今もモテまくっています。顔は出していませんが、お金持ちで、自信があって、やり手で、イケオジっぽい雰囲気が人を引き付けるのだと思います。彼の元には常に動画を通してファンになった女性達からの贈り物が殺到しています。所謂、「人たらし」と言われる部類の人なのでしょう。

そんな彼に対して、私が提供できるものはゼロでした。もちろん、私のビジネスが上手くいって、利益が出たら、彼にはできる限り恩返しをするつもりでした。輸送費、仲介料なども通常の何倍も払うつもりでした。が、生活費もギリギリの状態では、突然、そんなことが出来る訳がありません。手持ち資金も非常に限られていました。最初は、お礼は1万円単位で済むかなとも思っていました。
とりあえず、コンテナの隙間に入る小さなダンボール一箱を乗せてもらって、それが売りさばけたらいいなぐらいの考えだったのです。失敗してもダンボール一箱ですから大した損害にもなりませんし、あちらにも大きな迷惑を掛けない…そんな甘い考えだったのです。
私の理想は、数千円から始めて、数年かけて10万円ぐらいの売り上げにまで成長させることでした。 しかし、その方は常に大きく稼ぎたいと考えていらっしゃって、私のお小遣い稼ぎ的な考え方には賛成できなかったようでした。

自分が乗る船の舵は自分で切る

彼は私とは何もかも正反対でした。特に発想のスケールの大きさ、行動力は私には全くないもので、そこに惹かれていましたし、尊敬もしていました。
最初は、様々なビジネスを一から起こして成功させてきた起業家として敬意を払い、彼の流儀に従っていこうと思っていたのですが、いかんせん資力の差があり過ぎます。彼の手法・考え方についていけませんでした。また、彼は他者のちょっとした意見やアイデアも、自分への反発・批判と捉える傾向があるようにも感じていました。
私も彼にお世話になりっ放しでは申し訳ないと、彼のビジネスの援助ができそうな知人に色々と情報を集めてもらったりもしたのですが(結局、上手くいきませんでしたが)、彼の中ではそんな事はすっかり忘れられていて、私に一方的に迷惑を掛けられたという思いしか残っていないのかもしれません。
そして、私が「ついていけないかもしれない」と言い出した時点で突然、連絡が取れなくなってしまいました。
しかし、私にはどうすることもできません。なぜなら、全部、彼におんぶに抱っこのビジネスだったので、彼のご機嫌一つでどうにでもなる状況だったからです。皆さんも覚えておいてください。人に頼り過ぎると、こういう事が起きますし、こういう状況になっても文句一つ言えません。会社勤めならいざ知らず、せっかく副業を始めたのに自分で舵を切れない船に乗るべきではありません。

ビジネスパートナーとの信頼関係

そうなる前から、実は私のほうでも彼に違和感を感じていて、「一緒にやっていけないかもしれない」と考えていましたから、お互い様かもしれません。
彼のブランド品自慢、筋肉自慢、高級車自慢などは本当に苦手で、実世界であれば、近寄りもしないタイプでした。しかし、SNSという虚構の世界を介しての繋がった上に、苦しいお財布状況なども相まって、彼に対する違和感を自ら打ち消して、彼を善人と思い込もうとしていました。
ちなみに、世の中では車を女性に例える人が多いですね。頻繁に車を乗り換える男性は、女性も頻繁に変えるとか…本当かどうかはわかりませんが、女性に対して飽きっぽいところがあるのかもしれませんね。それはプライベートな事なので私がどうこう言う問題ではありませんが、同性の友達は大切にしても、奥さんや恋人を軽んじる人を私は信用できません。

また、彼を信用できない点として、自分の顔や名前は出さないのに社員の顔やフォロワーの本名は曝しまくるところも嫌でした。
彼の動画のコメント欄に書き込みをすると、なぜか本名に変換されるのです。不気味でしたどういう操作をしているのか分かりませんが、当時はフォロワーが全員、本名で表示されていました。(今はフォロワーもハンドルネームを使えるようになったみたいです。)

とにかく、彼には長く良好な人間関係を築けそうにないと思わせる点が満載でした。例え、ビジネスだけの関係であっても、コンテナが輸送される時期だけ会うような関係であったとしても、付き合いが長くなればなるほどしんどくなりそうな予感がしていました。
と、言いたい放題ですが、誰だって良い所と悪い所があります。もちろん、私だって良い点もありますし、欠点も山ほどあります。
彼には商才があり、人にはない発想力ができ、驚くほど行動力がありました。
彼は高級なスーツを着こなす一方で、作業着を着て泥だらけになって働くことも厭いませんでした。
また、動画サイトを通して、後進国の貧困女性を救いたいとも言っていました。
私も長年、フードバンク的な活動をしたいと思っていましたので、彼のそのような発言には心から賛同していましたし、尊敬もしていました。しかし、そのような気持ちはあったとしても、実際に行動に移すかどうかは疑問です。
彼の動画サイトには恰好の良い言葉が並んでいます。しかし、何でも大規模にカッコよく始め、賞賛を浴びたい彼はまだ何も始めていません。

2023年当時、彼は野良犬の保護活動をするのが夢だと語っていました。そして、つい最近になって、大規模な保護犬施設の建設プロジェクトを立ち上げたようですが、実際に実行に移すかどうかはわかりません。
大きな箱物を造らなくても、保護犬・保護猫活動はできます。自宅で何頭もの保護犬・保護猫をお世話をしている人はたくさんいます。運営の苦しい保護犬・保護猫シェルターもたくさんあります。そのような人達、団体を応援することならすぐにでも始められると思うのですが…
世の中には、お金持をチラつかせて大規模ビジネスの話を持ちかけ、ふんぞり返ってプレゼンをさせ、ちやほやされて良い気分になり、カッコ良い自分に酔い痴れ、YouTube配信だけして称賛を浴び、他者の時間と労力をポイ捨てにする人が一定数います。絵に描いた餅を見せて踊らせるのです。
そう言えば、私の名前も踊子でした…トホホ

アニコムグループ初となる保護どうぶつのシェルター施設「ani TERRACE(アニテラス)」
広大な敷地内の一角にある「アニテラス」
彼が「プロジェクト」と呼んでいるのもこんな感じです。

*注:上の画像は一例であって、アニテラスさんは本ブログに何の関係もありません。

失敗から学んだこと

結局、私の件も何も始まらないまま急になかったことにされてしまいました。試作品や、見本品、作成した資料・カタログ、良好な関係を築こうと彼や社員さんたちに贈ったお歳暮・お中元など、すべてが無駄になってしまいました。最終的に、そのビジネスのために費やした金額は5万円ほどになっていました。たかが5万円、されど5万円。私にとっては大きな額です。調査のための時間も膨大なものになりました。
しかし、実際にビジネスを初めてから社長さんに一方的に縁を切られるよりは痛手が少なくて良かったのかもしれません。色々な意味で、良い勉強になりました。

今になって思えば、彼に無理してついていかなくて、本当に良かったと思います。もしも、あの話が上手くいって、今頃、彼と一緒に働いていたら、彼のペースや価値観に巻き込まれて、自分らしさを完全に見失っていたと思います。
彼のように派手な事はできませんが、私は小さい活動を長く続けていくつもりです。地味に働き、保護猫を一匹保護し、時々、保護犬・保護猫シェルターに寄付し、時々、被災地にボランティアに行き、時々、ボランティアで病気の人のマッサージ(足つぼマッサージ)をし、時々、片親支援のフードバンクやユニセフに寄付を続けます。もう何十年も前からしていることです。私には小さい事からコツコツとやるほうが性に合っています。

この経験を通して、長いこと会社勤めしかやってこなかった私は(その後、フリーランスになりましたが、人に使われるという点では会社勤めと変わりません)、自分で一から何かを始めることの大変さと、美味しい話を信じすぎないという事、そして自分の力で成し遂げる重要さを改めて認識しました。もちろん、人との絆やネットワークは大切ですが、次に何か副業を始めるなら、まずは一人で小さく始めて、コツコツ長く続けようと思いました。それが今のブログに繋がっています。

副業成功の4箇条

最初の失敗から学んだ副業を成功させるための4箇条を以下に列挙します。

  1. 得意な分野、経験を積んできた分野に関連した仕事を選ぶ
    これに関しては、特に説明は要らないと思います。私は愚かにも、経験ゼロ、趣味としてもたったの1年しか続かなかったネイルを副業にしようとしていました。この分野はかなり競争が激しです。何十年もネイルの勉強をし、極め、情熱を注ぎ込んできた人達と同じ土俵に上がろうとしていたなんて、身の程知らずでした。
    一方、執筆業関連の仕事でしたら、何十年も続けてきたので、知識も経験もある程度蓄積されています。一から始める必要はありませんし、長く続ける事もそれほど苦ではありません。
  2. 自分の性に合った業種を選ぶ
    副業ですから、本業のように多くの時間とエネルギーを費やすことはできません。(情熱は本業と同じくらい必要ですが)。ですから、自然と「細く、長く」ということになります。「細く」は簡単ですが、「長く続けること」は意外と難しいです。自分の性に合わない事をしていると、どこかで無理がきますし、情熱もやる気も続きません。
  3. 一人で出来る仕事を選ぶ
    副業は本業の合間や休日に行います。誰かと一緒に働くと、他者のスケジュールや都合、志向などに合わせなくてなりません。他者に流されたり、影響されずにマイペースで続けられる仕事を選びましょう。
    どうしても、誰かと一緒に副業を始めたい、始める必要があるのであれば、心から信頼できる人を選びましょう。副業だからと言って、軽い気持ちで良く知らない人とタッグを組んではいけません。
    また、ビジネスパートナーと喧嘩別れをした場合、その仕事がどうなるのかまで想定しておきましょう。パートナーと何かあった時、副業に注ぎ込んだ資金、時間、エネルギーは回収できますか?全てを失ってしまうようであれば、止めておきましょう。
  4. 自分が主導権を握れる仕事を選ぶ
    「一人で出来る仕事を選ぶ」に重複する部分がありますが、他者に主導権を握られている仕事は、他者の都合で突然、終わってしまうことがあります。誰かに使われる身分だとしたら、あなたが今している「宮仕え」、「会社員」と同じです。どうせやるなら、自由にやりましょうよ、ねえ?

件の資料

思いがけず出てきた(くだん)の資料はかなりの時間を注ぎこんで作成したので、そのまま捨てるのも忍びなく、せっかくなのでその一部を次回の記事にまとめて掲載することにしました。良かったら、ご覧になってください。あの社長さんがこの弱小ブログに目を留めないことを祈ります。
私が海外(開発途上国)で売ろうとしていた商品は、その頃、ハマっていたネイル関連グッズでした。その国は若く、これからの伸びが期待されていました。そのため、おしゃれに関するグッズの需要も今後数十年で右肩上がりになると踏んだのです。が、私には商才はないようです。物を売る以外の副業を模索していきます。


「お金持ちになる人のマインド」 知識豚さんのチャンネルより引用
この動画に出てくる男性の目がとても印象的でした。


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