暴落が来ても慌てない「守りの投資」は、こうする!

NISA

新NISA民の皆さん、こんにちは。2026年が始まってから早くも一ヶ月が過ぎましたが、いかがお過ごしでしょうか。新NISA3年目の投資は既に始めていらっしゃいますか。
新NISAも3年を迎えて、NISA民の皆さんも徐々に金融リテラシーが上がってきたことと思います。
「投資初心者は3年目で退場しがち」とよく言われますが、皆さんは大丈夫ですか?
投資3年目は、徐々に自信がついて、自己流の投資を色々と行うようになるので、危険なんだそうです。
「まだ市場に残っているよ」「もう退場したよ」など、宜しければコメント欄で教えてください。

2026年は大暴落が来る前提で投資を行う?

賛否両論あるかと思いますが、踊子は暴落肯定派です。
過去の記事を読んだ方ならご存知だと思いますが、踊子は2025年末に保有していたインデックス株(S&P500とオルカン)を全て売却してしまいました。大暴落が来る前に、含み益を現金化しておきたかったからです。

踊子が株を売り払った理由の一つには、ウォーレン・バフェット氏の動画*(A Once in a Lifetime Crash is Coming「一生に一度あるかないかの暴落がやって来る」)の影響があります。
その中で語られていたバフェット氏の暴落予想とそれを裏付けるデータ分析がめちゃくちゃ腹落ちしたんです。
気になる方は過去の記事をご参照ください。

*現在、この動画は削除されています。素晴らしい動画だったので、皆さんと共有できないのが残念です。

しかし、さすがに2025年11月時点での売却は早すぎたなと反省しています。皆さんは踊子と同じ失敗はしないでくださいね。

ガチホの人でも、シニアの場合は、若いYouTuberの真似して株に全力投資はしないでくださいね。それ、とても危険です!
シニアの場合は、定期収入(給与)がなくなりますし、若い人達と比べると投資期間もかなり短いです。健康面の問題も増え、入院・手術の機会も増えます。
暴落が来ても、来なくても、何かあった時のために、若年層より現金を多めに持っていなければなりません。

何もしないことも投資

踊子は2025年末にインデックス株を全て売り払った後、2ヶ月近く、何もしませんでした。バフェット氏がよく言う「絶好球がくるまでバットを振らない」作戦です。
しかし、「何もしないこと」は思ったより難しく、S&P500の最高値が更新される度、自分だけ損をしているような気がして仕方がありませんでした。インデックス株を売り払ったことによる後悔と、自分の判断を信じる気持ちの間を常に行ったり来たりしていました。

バフェット氏と相棒のチャーリー・マンガ―氏は、「株を売買することだけが投資ではない。好機が来るまで何もしないことも投資の一部である」と言っています。この手法こそが彼らを億万長者に押し上げた手法と言っても過言ではありません。
しかし、皆さんならお分かりになると思いますが、「何もしないこと」は口で言うほど簡単ではありません。
世の中の9割の人は絶好球がくるまで待つことができず、中途半端な球に手を出してしまいます。

バフェット氏は優良株があっても、リーズナブルな価格に下がるまでは手を出さないことでも有名です。
例えば、リーマンショックの時、彼はゴールドマン・サックスの株を50億ドル(約5300億円)で買いましたが、それですら暴落が始まってから10ヶ月も待った後でした。
この鋼のメンタルが彼と一般人に大きな差をつけるのです。
彼の行動を見ていると、投資というのは頭脳の勝負ではなく、精神力の勝負だということがよく分かります。

余裕のない人ほど投資で失敗する

バフェット氏と違って、私たち一般人は確固たる信念がないため、外野の騒音に常に惑わされがちです。
その良い例が、2025年末から2026年1月にかけてのゴールドブームです(今ではほとんどの人が忘れていますが…)。あの時、最高値でゴールドを買った人達が安値で手放してしまったのは、心と懐に余裕がなかったからです。
もしも、余裕があれば、金価格が回復するまで待っていられたでしょう。しかし、生活に必要なお金まで投資に注ぎ込んでいたら、すぐに困ってしまいます。

心の余裕というものは、懐具合だけでなく、慣れや経験からも生じます。成功でも失敗でも、実際に何度も経験することで、経験値が上がっていきます。
投資初心者は株価が少しでも下がれば売ってしまいますし、少しでも上がれば利益確定してしまいます。そんな事をしていたら、大きな利益を得られるわけがありません。
しかし、経験を積んだ投資家はちょっとの事では動じません。暴落が来ても冷静でいられます。
「苦労は買ってでもしろ」という言葉がありますが、投資家にとっては経験こそ、買ってでもすべきかもしれません。

暴落前の準備

暴落がいつ来るかは、誰にも予測ができません。レイ・ダリオ氏は数年前から「大暴落が来る!」と言い続けていますが、その彼ですら暴落が来るシナリオと、来ないシナリオの両方に備えています。
ましてや、初心者投資家の私たちが、どちらか一方のシナリオに全振りするのは危険です。どちらに転んでもダメージが少なくなるよう備えておきましょう。

暴落への備えとしては、暴落時に株を投げ売りしなくても生活できるように、現金の比率を高めておきましょう。
暴落が来ない場合の備えとしては、淡々と積立て投資を続け、市場成長の果実を得られるようにしましょう。

肝心なのは、あくまでも「暴落前」にルールを決めておくことです。
暴落が来ると、不安や恐怖で理性が吹っ飛び、頭の中でルールがどんどん書き換えられてしまいます。これを防ぐためにも、予め「マイルール」を設定しておくことが大切です。

暴落が来るまでにしておくこと

現金比率を高める

暴落時には「Cash is king(現金が王様)」となります。なぜなら、株式、不動産、ゴールドなど様々な資産の中でも、現金が一番、「流動性」が高いからです。
近い将来、暴落が来ると予想している人達は、今、一様に現金比率を高めています。現金を持っていれば、株が暴落しても生活費や住宅ローン、教育費も払えます。また、暴落が来た時には優良株を安い価格で購入することもできます。
しかし、全財産を株式に突っ込んでいれば、数十年に一度のチャンスをみすみす逃すことになります。

一方で、今の日本はインフレの波に飲み込まれつつあり、現金を寝かせておくのが罪かのような空気さえあります。しかし、何事も程度の問題です。すべてを現金に替える必要はありません。
確かに、インフレで現金の価値は目減りします。しかし、現金を2,3年寝かしている程度なら、目減り額はそれほど大きくはなりません。
それよりも、暴落時に生活費が足りなくなって株を投げ売りしたり、せっかくのチャンスを逃した損失のほうが遥かに大きいでしょう。

暴落が始まると株の流動性はどんどん下がっていきます。売ろうとしてもなかなか売れませんし、売れたとしてかなりの安値で手放すしかありません。なぜなら、誰も「落ちるナイフ」を掴みたくないからです。

皆が恐怖で逃げ出す時、敢えて市場に残り、落ちるナイフを素手で拾うことは普通の胆力ではできません。腹が据わった人だけが、チャンスを掴めるのです。
暴落に怯まずに優良株を買えたなら、それは瓦礫の中から宝を拾うようなものです。景気が回復した時には、一見、ガラクタのように見えたそれらの株が、ダイヤモンドの原石だったと分かるでしょう。

注:「落ちるナイフは掴むな」と言われるのは、「暴落時に買うな」という意味ではありません。「落ちている途中では掴まずに、床に突き刺さって完全に止ってから買え」という意味です。

生活防衛費を確保しておく

生活防衛資金の基準は人によって異なります。会社員であれば三ヶ月~半年分の生活費、自営業者であれば1年~3年程度の生活費が必要だとされています。
また、生活防衛資金は年齢や家族構成、資産額によっても変わりますので、ご自分の状況に合わせて備えておきましょう。
また、生活防衛資金の確保と共に、自分のリスク許容度を知っておくことも重要です。

「とりあえず投資」はしない

SNSには「一日でも早くNISA枠を埋めろ」、「投資をしないと、インフレで資産がどんどん減っていく」などという煽り動画が溢れています。
そのような動画を観ると、「とりあえず何でも良いから投資しておくか」と思ってしまいますが、買いたい物がなければ、無理に買う必要はないと思います。
まずは、「投資は必ずしなければならない」という思い込みを捨てましょう。NISA枠を埋めるためだけに、よく調べもせずに株を購入すると、後で後悔することになります。
人生は長いのです。数年、勉強してから投資を始めても問題ありません。インフレで現金が目減りする額よりも、下手な投資で失敗するほうが損失は遥かに大きいでしょう。

投資のために借金をしない

現在、レバレッジ投資*をしている人は、暴落が来る前にレバレッジを清算したほうが良いでしょう。
景気が良い時は、投資の利益はレバレッジのお蔭で資産は倍増しますが、大暴落が来て、株価が暴落すれば借金が倍増します。

* レバレッジ投資:借りたお金で投資をすること

また、投資とは違いますが、クレジットカードのリボ払いなども、できるだけ早く返済しておくべきでしょう。
クレジットカードのリボ払いの利率は、平均15%~18%と非常に高くなっています。
S&P500の平均利回りが7%~10%であることを考えると、いかに高いかが分かります。

基本的には、好景気でも不景気でも、借金はしないことです。

寝かせている現金をどうするか?

国債に替えてみる

しかし、買いたい銘柄が見つかるまでの間、または暴落を待っている間、ずっと現金を寝かせておくのはもったいないかもしれません。
使う予定のないお金がある方は、個人向け短期国債を買ってみてはいかがでしょうか?

注:この記事の中で「国債」と表現されているものは、すべて変動のない「個人向け短期国債」を指します。変動のある「既発債(一般債権)」とではありません。

国債のメリット

短期国債には以下のような利点があります。地味ですが、これらのメリットに魅力を感じる人は国債の購入も考えてみてもいいかもしれません。

流動性が高い

国債は換金が簡単で、現金とほぼ同等の流動性があります。
短期国債の満期は3年ですが、万一、3年以内に使いたくなった場合でも、発行から1年以上経過していれば1万円単位で自由に換金できます。
但し、中途解約した場合は、中途換金調整額として、直近1年分の利子の一部が差し引かれますのでご注意ください。その場合でも利子が付かなくなるだけで、元本割れはしません。

例えば、教育資金や住宅購入資金など、数年以内に使う予定があるが3年ぐらいは寝かせておくお金は、国債に替えておくのも手だと思います。
国債なら元本が棄損することはありません。

銀行預金よりも金利が高い

2026年5月現在、個人向け短期国債の金利は1.6%程度です。それほど大きな金利ではありませんが、普通預金の金利が0.3%、定期預金の金利が0.4%程度であることを考えると、かなりお得と言えるでしょう。

財務省のHPより(2026年5月現在)
注:金利は「固定」です。

国債の金利が定期預金よりも高い理由
国債の金利が定期預金よりも高い理由は、定期預金の仕組みにあります。
銀行は預金者からお金を集め、国から国債を買います。そして国債の金利から自分達の手数料を引いた分を定期預金の利子として顧客に還元します。
つまり、定期預金は銀行から中抜きされた国債なのです。だったら、定期預金にするよりも、自分で直接、国債を買ったほうがお得です。

元本が棄損しない

購入日から1年以上経過していれば、中途解約でも元本が棄損しません。(但し、利子は減ってしまいますのでご注意を。)

手数料がかからない

財務省の規定により、個人向け国債はどの金融機関で購入しても購入手数料がかかりません。

国債のデメリット

ここまで、国債のメリットについて学んできましたが、国債にはデメリットもあります。購入前に、国債のデメリットについても知っておきましょう。

満期まではお金が使えない

上述したように、国債の中途解約は可能ですが、できれば満期まで解約せずに持っておきたいものです。
もしも、1~2年以内に使う予定があるのなら、国債ではなく、普通預金または定期預金(1年間または2年間)にしておいたほうが良いかもしれません。
銀行のキャンペーンを上手く利用すれば、定期預金でも国債並みの金利が付く場合があります。

大きな利益は得られない

ゼロ金利に近い普通預金や定期預金に比べれば、国債の金利は高いですが、それでもけして高くはありません。
S&P500やオルカンの平均利回りが7%と考えると、国債の金利はかなり低いと言えます。
リターンが低い分、リスクも低いので仕方がありません。

基本的に、リターンが高くなればなるほど、リスクも高くなります。

税金がかかる

国債そのものはNISAで購入できません(2025年現在)。したがって、国債を売って得た利益には、金融所得課税(約20%)が課税されます。
但し、国債関連の投資信託やETF(上場投資信託)であれば、NISAの成長投資枠で購入が可能です。

ゴールドを買う

インゴット

今年の1月頃、まったく手に入らなかったゴールドのインゴットは、2026年7月現在、市場に出回るようになりました。
店頭でもあまり並ばずに買えるのではないでしょうか?
店頭での購入の仕方については、過去の記事をご参照ください。

踊子のお勧めはインターネット注文です。大手の地金商のネットショップで注文すれば、1週間後には宅配便で自宅にインゴットが届きます。
宅配便には盗難・紛失保険が掛けられていますので、安心です。

購入方法は通常のオンラインショップと同じです。
地金商のネットショップが開いている時間(午前中のみの場合が多い)にアクセスし、カゴに商品を入れ、ポチっと押せば完了です。
注意点は、オンラインショップであっても、ゴールドの購入にはクレジットカードが使えないことです。
指定された時間までに、地金商の口座にお金を振り込まなくてはなりません。

店舗で直接、インゴットを購入する場合も、支払いは現金のみですので、注意してください。

税金

ゴールドのインゴットは、購入時に10%の税金を払わなくてはなりません。
各地金商のホームページに記載されている「本日の金価格」には、この10%の税金が上乗せされています。

また、売却時に売却益が出た場合は、所得税(譲渡所得)も支払わなくてはなりません。所得税(譲渡所得)は、保有年数や売却金額によって変ってきます。
詳細については、過去の記事「ゴールドを買ってみたい」をご参照ください。

純金積立

現物保管の手間やリスクを避けたい人には、純金積立がお勧めです。少額から気軽に始められますし、純金は地金商の金庫で保管されていますので安心です。
積立額が一定の金額に達すると、実物のインゴットとして引き出すことが可能です。

純金積立のデメリットは、購入から管理までを地金商に委託する分、手数料が割高になっている点です。
また、最近は現物のゴールドが不足しているため、現物との交換条件がどんどん厳しくなっています。

税金

純金積立にも、インゴットと同じように所得税(譲渡所得)が課されます。
税額は、保有年数や売却金額によって変ります。

詳細については、過去の記事「ゴールドを買ってみたい」をご参照ください。

ゴールドのETF

ゴールド投資には、ETF(上場投資信託)などもあります。こちらも、純金積立と同じように、少額から気軽に始められます。
NISAの成長投資枠を利用すれば、売却益も非課税になります。

NISAの成長投資枠で買えるゴールドのETF

SBI証券でしたら、信託報酬が一番安い「iシェアーズ・ゴールドファンド(0.1838%)」がお勧めです。
楽天証券でしたら、「楽天・ゴールド・ファンド(0.2925%)」が人気です。こちらも楽天証券の中では、一番、信託報酬が安くなっています。

まとめ

イギリスの経済学者ジョン・メイナード・ケインズは、「市場は、あなたの資金が尽きた後も、長く不合理な状態を続けられる(Markets can remain irrational longer than you can remain solvent)」という言葉を遺しました。

株価が企業業績から大きく乖離していても、投資家たちの熱狂によって不合理な価格が予想以上に長く続くことがあります。
誰かが声高に、「市場が間違っている」、「いずれは適正価格に戻るはず」と主張しても、その声は群衆によってかき消されてしまいます。
株式市場も世の中と同じで、上手くやっていくにはある程度、周囲に同調することも必要です。

有名な相場格言の一つに、「『まだはもう』、『もうはまだ』なり」という格言があります。
人々が「まだ上がる」と思っているときは「もう上がらない」し、「もう上がらない」と思っているときは、「まだ上がる」のです。

この記事が皆様のお役に立ちましたら、「いいね👍」ボタンを宜しくお願いします。執筆活動の励みになります。
最後に皆様にお願いがあります。このブログはまだ読者数も少なく、Google検索にも引っ掛からないことがあります。
お気に入り登録をしてくださらないと、二度と見つからないかもしれません。当ブログの記事を続けて読みたいと思われた方は、是非、お気に入り登録をしてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました